すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

ピンクの義弟・・齢91歳

2010-03-11 22:30:31 | ひとりごと
 今日は急逝した親戚のばあやんの四十九日法要だった。亡くなったあの日、一日が3日くらいに感じたが、四十九日はあっという間に来た。
 その法要に、大阪のおじ様がはるばるやってきてくれた。大阪のおじ様はピンクの亡くなったご主人の弟で、確か91歳になると思う。ピンクが97歳なのだから、その位にはなるわけだ。
 おじ様は昔から達筆なお手紙をくださる方だった。今でも写真が好きで、ピンクの家にもよく写真を送ってくださるらしい。さすがに、足元は危なくなっているがまだまだかくしゃくとしていらっしゃる。
 おじ様は大阪から娘さんとバスでやってきて日帰りと言う強行軍だった。法要の後、ピンクの家にもよって様子を見て帰った。ピンクはぐっすり眠ってたが、予感がしたのか声を掛ける前に覚醒した。声を掛けると今日はしっかりしゃべり、おすしや寒天を少しずつ食べた。
 私が食べさせている間、おじ様が手を握っていた。ピンクは
 「もったいない」
と言った。
 おじ様の話も面白かった。色々話してくださって途中
 「О先生知ってるか?」
と聞いた。おじ様のお友達だとしたらさすがに知らない。そう思って聞くと、何とおじ様の子供の頃の校長先生のことだった。し、知るはずもない・・・。
 その先生は居合いの達人で日本刀を素手で握ってさらしで縛ったまま、
 「えい!」
と引き抜いても手が一切切れなかったらしい。
 「ほんでな、ガキ大将が真似してな・・・。」
そこまで話したところで、結果は見えていたのですでに膝にぞわぞわときていた。
 「おっちゃん、もう怖い・・・。」
 「剃刀を握って子分にくくらせてな。」
 「うわ~・・・・(無意識に耳にフィルター)。」
書くまでもなかろう・・・。いい感じに寒くなった。
 法要のばあやんも、頑張ってるピンクもおじ様の来訪を喜んでいるだろう。年齢的にこんな強行軍は、いつまでも続けられないだろう。来ていただいて本当によかった。どうかいつまでもお元気でいて欲しい。そしてまた、ピンクに会いに来て欲しい。

*ブログを更新していたら、ピンクのひ孫から電話。ホワイトデーのケーキを持参してくれた。仕事の帰りかと思ったら、わざわざこれを買いに行ってくれたというではないか・・・。このかわいさに負けるんだなあ・・・おばちゃんは。こんな時間なのに誘惑に負けて・・・ぱくり。

2010/3/11の記事
コメント (5)
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