すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

力加減

2010-03-14 21:36:02 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは力加減が分からない。 
 父を通院介助していた頃、父は後部シートが楽だからと後ろに座っていた。途中後ろに乗せたゴミ等を収集場所に出してから行く。
 キヨちゃんは背が低いので、後ろのドアを開けても手を離してしまうと今度は掴むことが出来ない。そこでドアを持ったままで、ゴミを一旦下に下ろしドアを閉めてからゴミを出す。このドアを閉める時の力加減が分からない。とにかく力任せに閉めているとしか思えない、ドーン!という派手な音がして車も少し揺れる。
 「お!」
と言いながら父が中ではねるほどだった。
 かと思えば、キヨちゃんを送り届けた場合、途中でキヨちゃんを降ろしたとする。店の駐車場ならまだいいが、道路わきに止めておろした場合などでも
 「ほな、ありがとう。」
と立ち去り際にふにゃっと閉めて半ドアにする。助手席ならまだいいが、後部シートなら慌てて下りて閉めなければならない。叫んだところで耳が遠いので埒が明かない。
 また山道では他に車が来ないのをいいことに、閉めることすらしない時がある。まさかなあ・・と振り返ってドアが全開だったときは、山であろうとさすがに肝を冷やす。
 しかし、まだ他のものを握りつぶしただの、力加減が分からずおにぎりが崩れる・・・などという事態にはなっていないので良しとすべきであろうか。

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コメント (5)
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