すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

気がせくわ!

2011-08-14 12:06:26 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんに限った事ではないのかもしれないが、何しろ年寄りは「自分の都合のスケジュール」がある。当てにされている事は分かっているので、余程抜けられない用事はカレンダーにもきっちり書き込む。でないと、それ以外の日はすべて「キヨちゃんスケジュール」になりかねない。
 先日もご近所の人と話をしていて、
 「かんまんかんまん(いいよ、いいよ)、その日はすずが休みじゃけん、車で送っていくけん。」
と話しているではないか。キヨちゃんは私よりも私の休みを把握しており当てにしている。しかも事前の確認はほとんどない。
 さて、今日は親戚のお墓参りだ。いつも親戚の人とそれぞれのお墓とお仏壇を一緒に回る。日が高くなると猛暑なので、早めにおいで~と昨夜電話があった。電話で最初に訪ねる家に
 「姉ちゃん拾って、上のおばちゃん家に8時までに行けばいいよね。」
と話していた。
 どうせ忙しいのは分かっているので、今日は5時前には起きてリュウの散歩も済ませ身支度をしていた。キヨちゃんはいつもなら団子などを作るのだが、今年はお供え分だけ作ってお客さんにはお手製のブルーベリージャムを食べてもらいたいと言った。
 朝からやいやい言っていたが、6時半くらいから
 「早う行け!」
の連呼。一軒目のお宅の迷惑もあったが、結局早めに出る事になった。しかもキヨちゃん自分だけ朝食を済ませると、私の朝食は片付けている。
 「母ちゃん!私まだ食べてない。」
 「かんまんかんまん、おばちゃん家に行ったらおばちゃん絶対美味しいお団子作っとるけん、貰うて食べな。」
・・・。んな勝手な事を。
 それから一軒目によって、まだ掃除機をかけている姉ちゃんにごめんよ~と事情を話す。それからお仏壇を拝ませてもらって、2軒目に。墓参りを済ませて家に着くとおっちゃんは犬の散歩中だし、おばちゃんは「当てにしていた」お団子の製作中だった。
 事情を話すと二人とも爆笑。お陰さまで出来たてほっかほかの美味しい蒸しパンをいただいた。
 三軒目に行くぞ~と言う頃に、キヨちゃんから
 「まだおるかえ?いつ家に来る?」
という電話。全く気がせくわ。
 それから三軒目に行って、一緒にうちの墓参りをしてもらってから我が家に戻った。キヨちゃんは手作りジャムをどうしても食べてもらいたかったのだが、いかんせん出し方がまずい。6枚切りの食パンを既にトーストして、たっぷりジャムを挟んだ状態で二つ折りにして人数分出している。あまりにひどい・・・。誰も手が出しにくい状態だったが、おじさんが気を使って二人で半分こにして食べてくれた。味はよく評価は良かったのだが、トーストをせめて小さくするとか、聞いてから焼くとかして欲しかった。
 ようやく人心地付いた。今夜は友人家族と隣町へ阿波踊りを観に行く。帰りには花火見物もしよう。

*今夜着る予定の浴衣



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コメント (2)
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