命日

　昨日は父の命日だった。出来るだけ仕事を早く終えて、帰路に着いた。親戚のおじさんからは立派な花が贈られていて、仏壇は華やかだ。
　この前頑張って皮を剥いて保存してあった栗を使って、キヨちゃんは赤飯を作っていた。



　この栗は同級生の実家で採れた物でいただいたのだが、物凄く甘くて美味しかった。キヨちゃんの赤飯も柔らかく塩加減も良くて、配った先からも高評価だった。
　昨日私が仕事で墓参りできなかったので、今日二人で行った。おっと・・・、リュウも一緒。親戚にも行って、リュウと小太郎君はしばし遊びに興じた。
　帰りに親戚でキヨちゃんの顔ほどもあるような、見事な生姜をいただく。



　茎の付いた状態で写真を撮りたかったが、持って帰るのに邪魔なので切ってくれた。茎や葉は何本か出ていたが、何とこれで一株。キヨちゃんは土に埋めて保存するといっていた。
　いいお天気だったので、車の中敷を洗う。雨降りの後はこれがどうしても臭ってしまうので気になったのだ。それから、この前の風雨で庭がひどい状態だったので、落ち葉拾いと草むしりしたが、午前中には終われなかった。
　昼、キヨちゃんの赤飯の残りに、汁物の残りもあったので、レンコンのきんぴらだけ作った。



　午後睡魔に負けて２時間ほど仮眠。一緒にうとうとしていたはずのキヨちゃんは、いつの間にか起きて畑仕事。これ、嫁だったらとんでもないけれど、家付き娘は甘えて寝てしまう。
　そろそろ起き出して、洗濯物などを片付け、夕飯を何にしようか思案。キヨちゃんが秋刀魚にすれば・・・と言うので、秋刀魚の塩焼きと山芋のすり流しにした。
　夜になって、朝キヨちゃんと仕掛けたイノシシ除けのソーラーライトが全く反応しないので、説明書を探したがどうやらうっかりキヨちゃんが捨ててしまったらしく、見つからない。同じ物を買った親戚に電話して聞いてみた。
　「すずちゃん、スイッチはオンにしてるよね。」
・・・。えっと、スイッチがあったこと自体知らなかった。
　「ハハハ、明日見てみます～！」
　ボケボケしてるのはキヨちゃんばかりではないようだ。

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