すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

ちびっこキヨちゃん

2011-11-13 20:46:07 | うちのキヨちゃん
 もうご存知だろうが、うちのキヨちゃんはとっても小さい。同僚がオーバーに
 「今日バス停に向かうお母さんを見かけたけど、ガードレールくらいしかなかった。」
などとからかわれるくらいだ。まあ、流石にそんなわけはない。
 しかし、このちっちゃいキヨちゃんはとても良く動く。ただ、最近は歳も取ったのでだんだん、面倒くさくはなったようだ。
 今日キヨちゃんは近所のお友達二人と、地元の文化祭に行った。文化祭と言ってもお目当てはバザーである。タクシーで割り勘で行くと言うので、それなら私が送るわということになった。
 ばっちりお化粧したよそ行きのお友達二人を連れて、車で送る。既に人は集まっており、とりあえず露天の傍で車を止めた。早速、その場でもお友達が声をかけてきたので、おばちゃんたちはそっちに夢中になり、何と後部座席のドアを閉めずに行ってしまう。
 「ええ!おばちゃん!ドアドア!」
そんなもの、聴こえるはずも無い。車の誘導をしていた人が見かねてドアを閉めてくれた。やれやれじゃ、ほんまにおばちゃんという輩は・・・。
 さて、そのバザーでキヨちゃんは長靴を買ってきた。何と100円なのだが、
 「まあ、この長靴欲しい。」
と指差すキヨちゃんに店の人は
 「ええっと、これ、子供用でよ。」
と言った。にんまり笑ったであろうキヨちゃんは
 「履いてみて履けたら売ってよ。」
って、シンデレラのように履いて見せて見事ぴったりだと証明してみせたらしい。
 そう言えば、キヨちゃんに頼まれて竹箒を買ったときも店の店員さんに
 「あの、お宅のお母さんじゃあ、長すぎて使えんのちゃいます?」
と言われた。一瞬箒に振り回されるキヨちゃんが脳裏を掠めたが、まあ、いつも使えているので大丈夫だろうと結論付けた。
 しかし、ちっびこキヨちゃんは知れ渡っている。

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コメント (4)
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