すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

大きなネズミ

2015-02-16 20:26:15 | うちのキヨちゃん
 最近キヨちゃんは喉の違和感を訴える。元々、かなり以前から急に唾液なんかで咽たり、息が出来なくなったりする事が、何年かに1回程度あったのだが、その程度なので、
 「詰まりやすいんだから気をつけなよ~。」
で終わっていた。
 ところが、年齢もあるのかここのところよく訴える。心配になって地元の耳鼻科で診てもらったが異常は無く、食道だとしたら胃カメラなので内科受診をしてみてはと勧められた。
 同じ病院で診てもらう予定だったが、キヨちゃんの説明が悪かったのか、はたまた本当に感じが悪かったのか、キヨちゃんが主に診てもらっている病院にかかればいいと言われてしまったのだ。
 どうしたものかと思っていたが、たまたまくりりんが今日急に休みになり、
 「連れて行こうか?」
と言ってくれたので甘えることにした。
 とりあえず総合診療科で相談し、血液検査をして後は私の休みの日に胃カメラの予約を入れて帰ってきてくれた。とは言え、私の休みはキヨちゃんの通院日なので「はしご」となる。
 家に帰ってから、、今日の話をしていたキヨちゃんが、思い出し笑いをする。
 「今日な、テレビの後ろでゴソゴソ音がするけんな。またくろべえが悪さしよると思うたんよ。」
実は居間のテレビは家のコーナーに斜めに置いてあり、すぐ後ろが三角の隙間になっている。ここに時々くろべえが入りこんで暴れたり、出られなくて障子を掻いたりするのだ。だから、また障子を破くと心配したキヨちゃんは、テレビの後ろに向かって、
 「コラッ!!!また、悪さしよるんか!!」
と怒鳴ったらしい。
 すると、テレビの後ろからくろべえでえはなく、DVDをセッティングしていたくりりんがびっくりして出てきたのだ。勿論くろべえじゃないのだから、そんな小さい隙間に入るわけもなく、障子は開いていたと思うのだが、キヨちゃんには見極められなかった。
 猫ではなく、大きなネズミだったお話。

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コメント (3)
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