すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

プチ家出

2015-04-22 16:42:06 | ひとりごと
 昨日、一応仕事の方向性が決まった。とは言うものの、手伝ってもらう心苦しさもあるのだが、自分自身の仕事を考えても不安だらけである。
 そして、どうしたって残業が必要だが、キヨちゃんの事もあってあんまり出来ない。ひとつには私に対して心配する事、そして寂しがる事。もう一つには娘が働いている事とくりりんがバイトである事に対して、矛先がくりりんに向かうので、これも残業をあまり出来ない理由だ。とは言え、しないわけにもいかない。
 複雑な思いと心身ともに疲れて戻ると、キヨちゃんは「また」無理をして、仕事が堪えて横になっていた。無理が来ていると医師にも言われているのだが、それこそ、
 「お前らがせんのじゃけん。母ちゃんがせな、誰がするんぞ。」
の世界である。なので、出来るだけ逆らわずに聞いていたのだが、毎回食事時に愚痴や不満を言うので、くりりんは辟易としていた。
 もし、本音を言ったら喧嘩になり、それは避けたいと思うくりりんは、何でも笑顔で受け流す。実はこれがキヨちゃんの神経を逆なでする。
 「話聞いてるのか?」
である。そして、
 「何を意見しても、気にもしていない。」
と思われる。
 これについては私も、
 「くりりんは傷ついてるし、気にもしてるけど、喧嘩したらいかんけん我慢しよるんよ。」
とキヨちゃんに伝えた。そしてくりりんにも、
 「家族だからある程度本音でぶつかろうよ。」
と言った。
 さて、昨夜も同じような事があり、あっちにもこっちにも話をしていた私は、ついに疲れもあって我慢できなくなった。キヨちゃんもキヨちゃんだし、くりりんもくりりんだ!と食事の食器をそのままに、車で家を飛び出した。直後にくりりんからメール。
 「どこにいるの?帰って来なさい。」
と来るかと思いきや、
 「運転気をつけないとダメですよ。」
だった。
 気分的には、そのまま県外か、徳島市内の友人宅まで走りたい気分だったが、翌日キヨちゃんの通院介助があったので、そこは思いとどまる。店で馬鹿みたいにチョコレートやプリンを大人買いし、親友ナースに電話したが、生憎留守だった。他の友人の家に「食べきれない」お菓子を少し差し入れに行って、仕事の愚痴をちょっとだけ話して戻る。
 すでに母屋は電気が消えていて、離れに戻るとくりりんが待っていた。その後の話を聞くと、喧嘩の発端同士が並んで食器を洗い、
 「すずは短気だから・・・。」
と二人で話していたらしい。ま、これはこれで良かったか??
 後に残らないのがキヨちゃんのいいところで、朝は機嫌よく挨拶しあった。
 「今日・・・病院連れて行ってくれるん?」
と少しだけ心配そうに聞いたので笑いそうになった。
 今日は通院日。その話はまた。

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コメント (3)
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