すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

心配すべきは・・・?

2019-03-08 21:19:52 | うちのキヨちゃん
 田舎だからなのか、世間がそもそも超高齢化社会になりつつあるのか、とにかく私の住んでいる所も高齢者の比率が高い。そして、どうしたって心配事が増えてくる。
 ご近所と言わず親戚と言わず、周囲はお年寄りばかりになってきている。ぼちぼち物忘れが心配される人もチラホラあり、そのせいでご近所トラブルも懸念される。
 物忘れの厄介なところは、完璧に、
 「絶対嘘やん~!」
と笑えるほどの発言をしてくれれば話は早いのだ。
 「ああ、この方は認知症なんだな~。」
と周囲が気を付けるし、それなりの接する事も出来る。
 しかし、どっちなの?って思う程度の初期の場合、まことしやかに嘘をつくから厄介だ。いや、嘘をついているわけでも、意地悪をしているわけでもなく、ご本人には「真実」なのだが、周囲が巻き込まれると厄介だ。信じられても困るし、その人を悪意があると思っても困る。
 さて、キヨちゃんのお友達の一人にちょっと心配なおば様がいる。少し被害妄想的な発言が出始めていたが、ご近所との付き合いをあまりしなくなった。なんだか、キヨちゃんとはウマが合うのか、たまに電話があるのだが、機嫌よく子供の話をする日もあれば、愚痴だったり誰かの悪口だったりもする。
 そんな時、間違いを指摘しても賛同してもどの道巻き込まれるから厄介なのだが、何故かキヨちゃんはズバリ
 「それは正しい。」
 「それはおかしい。その人はそんな人じゃない。」
と本音をぶつける割に、何となくキヨちゃんの事は気に入っているようで、関係は切れない。
 さて、数日前キヨちゃんが、
 「今日昼に電話が鳴るけん誰かと思うたら、〇〇さんよ。」
と例のおば様である。
 「それが同じ話を40分聞かされた。」
と笑っていた。
 「ありゃ、それは大変だったなあ。」
とこんな会話をしたのだが、昨日も、
 「今日も〇〇さんから電話があった。」
と同じような電話があったと言う。ちょっと間隔が狭いなあと感じ、暇なのか、寂しいのか?と心配になった。
 ところが、今日もキヨちゃんからまた電話があったと言うのだ。
 「え!?こないだも、昨日も、今日も?」
と流石にびっくりした。これは本格的に不味いんじゃないか・・・。
 とそこまで考えて、はたと思考が止まった。
 ・・・・ま、て、よ・・・?
 まさかとは思うが、うちのキヨちゃんが忘れて、1回あった事を毎回・・・と訴えているのではなかろうな?
 生憎IPの電話からかかるので着信履歴は確認出来ない。
 頼む、どっちが認知症でも困るが、頼む、キヨちゃんではありませんように!!!


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コメント (2)
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