すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

焼かな、治らん病気。

2021-12-01 19:50:51 | うちのキヨちゃん
 先日デイサービスの利用者さんがこんな話をした。
 「骨折して入院していた時に、調子はどうですかって若い看護師さんに聞かれたけん、もう焼かな治らんって言うたんよ。」
これ、つまりは焼いて灰になってしまう。死ぬまで治らないという意味であるが、その若い看護師さんは真剣な顔をして、
 「腰の骨って、どうやって焼くんですか?」
と聞いたらしい。この笑い話に、
 「若い子は知らんよね~。」
と盛り上がったのだが、我が家にも「焼かな治らん性格」の主がいる。
 昨日から天気は荒れている。昨日の朝は天気予報が嘘のような晴れで、油断して出勤したのだが、午後デイの送りの時間などは横なぐりの雨になった。途中仕事が中止になって早引けしたくりりんから、
 「風でえらいことになってるから、片づけと掃除しとくよ。」
とラインが入った。
 家に帰ってみるとくりりんは3回通り枯葉を掃除してくれたのだと聞いた。それでもキヨちゃんが、
 「今日は風が強うて、母ちゃん集めた枯葉を谷に捨てるのに、(ガードレールに)命綱で体を縛って投げた。」
と武勇伝を語り始める。無事でよかったが、ぞっとする話である。しかし、注意したところでやめない。
 ニュースなどで台風の時に屋根から落ちたり、田んぼを見に行って流されたりするお年寄りの話には、
 「こんな時に行くけんじゃ。」
と批判するのだが、そっくり返される状況だ。
 さて、今朝起きてみるとそれはもうすごい葉っぱだった。雨で上から流れ着いたものが側溝に詰まっているし、風で飛ばされてきたものは家の周辺に山のように溜まっていた。
 まだ天気も悪いので、本来なら乾くまで置くとか、休みまで待つとかするのだが、これを放置して出かけたら、キヨちゃんが大掃除するに決まっている。なので、くりりんと手分けして朝から大掃除。私が集めただけでも大きなゴミ袋2杯近くあった。
 出勤した後、また天気は荒れ放題に。これはせっかく掃除したけれど元の木阿弥かなとがっかりしたが、それでも今朝でも昨日くりりんやキヨちゃんが掃除してくれていた分、かなりマシだったので、きっと無駄ではなかったろうと考えることにした。
 今夜仕事を終えて家に帰ると、
 「今日は芝生の上の枯葉をゴミ袋2袋も掃除した。大変じゃった。」
とキヨちゃんから報告があった。そう、家周辺も車道も掃除したが、庭までは手が回らなかったのだ。
 それにしても、今日にしても荒れていた天気の中、何で探してまで掃除するかな。まさに「焼かな治らん」キヨちゃんである。

*肉は嫌いで食べない・・・と言うキヨちゃんの豚丼の食べ残し。しっかり肉だけ食べてるがな。

     


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コメント (3)
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