すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

お薬よりも効果のある物

2019-03-05 22:09:21 | うちのキヨちゃん
 この前から、キヨちゃんの足の事が気になったので、いっそ執刀医を訪ねてみようかと考えた。
 実は随分以前から、それは考えてはいたのだが、なかなか忙しさもあって思いきれなかったのだ。しかし、ここ最近の様子や、かかりつけ医の不甲斐なさを考えると、やはり信頼できる先生に診せたいと思うようになった。そこで、思い切って電話してみたら、予約は要らないと看護師さんから聞いたので、
 「母ちゃん、Y先生を訪ねてみる?」
と聞いた。
 「診てもらいたい!死ぬまでに先生にもう1回会いたい。」
と死ぬまでに会いたい・・・はともかく、キヨちゃんも是非にというので、次の休みに行くことにした。出来るかどうかは分からないが、くりりんも休みの希望を書いては来たらしい。
 キヨちゃんの執刀医は現在松山で開業している。遠くなってしまったので諦めていたが、もし2ヶ月や3カ月に1回のペースであれば、通院できない距離でも無い。どうせなら、ろくに話も聞いてもらえない先生よりも、無理してでも親身になってくれる先生を頼りたい。
 さて、今日は鹿児島からお米が届いた。キヨちゃんの亡くなった甥の奥さんが毎年送ってくれるのだが、お礼の電話をすると、
 「実は5月に名古屋に行こうと思うてるん。」
と言う。名古屋にはキヨちゃんの姪がいる。彼女とは義理の従姉妹である。鹿児島から名古屋とは長旅で、
 「自身は無いけど、もう一度会っておきたいと思って。」
とのこと。はて、この電話を切った後、まずいな~と思った。これはキヨちゃんを十分揺さぶるネタだ。
 お風呂から上がったキヨちゃん、案の定、
 「母ちゃんも名古屋行きたい。」
と言い出した。うん、分かってる。私も前から一度は連れて行きたいと考えてはいた。けどなあ・・・。
 「すず、仕事が忙しいだろうけん、新幹線に乗せてくれたら、Tちゃん(甥の嫁)と一緒に行く。」
・・・。
 「無理やろ!Tさんに手間かけるだけでえ。」
 一喝したものの、連れて行ってあげたいなと思う。勿論、福岡も鹿児島も何とか今年連れて行きたいと考えていたが、名古屋か・・・。いずれにしてもGWは絶対無理だ。
 先生にしても、山口に行った事にしても、キヨちゃんの病気には薬より効くものが沢山ある。だから、なるべく希望には沿ってあげたいのだけど。


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キヨちゃんのお節句

2019-03-03 20:50:30 | うちのキヨちゃん
 ここ最近、キヨちゃんの調子が悪い。体調はいいのだが、足腰の痛みが強いのだ。
 勿論、畑などをちょっと無理したと言うのもあるが、病気の症状が進んでいると言う気もする。
 そもそも、ちょうど私が入院していた頃、見舞いに来たキヨちゃんが歩けなくなって車椅子で登場した事がある。その時はすぐ治ったが、結局その後検査して手術することになったのだ。
 そう考えると進行性の病気だし、徐々に来ていてもおかしくは無い。手術したからって完治するものでもないのだし。
 さて、今日は「桃の節句」。
 「お節句だし、山菜おこわでも作ろうかな?」
とキヨちゃんはいつものように話していたが、どうにも億劫らしかった。
 朝は最近なかなか起きられない。やっと起きてきたら、準備して出したものはほぼ食べてくれるので、その点は安心だ。
 午前中に墓参りに行ったが、何とキヨちゃん車から降りず、
 「ここで拝むけん、頼む。」
と言う。父のお墓まできて行かないのは初めてだ。
 昼は昼で朝が遅かったので欲しくないと言う。なので、私だけ出掛ける都合もあって一人で食事を始めた。今日はリュウを洗ってもらうのと買い物があったのだ。すると、
 「箸貸して。取りに行くの面倒くさい。」
と言う。なので、おにぎりを握って、おかずと一緒にテーブルにセットして出掛けた。
 そんなわけで、当然山菜おこわになるはずもないが、
 「お節句だし何か買うてきて。」
と言うので、刺身でも買おうかと考えていたが、いっそ刺身のはじっこで撒き寿司でもするか・・・と思いたった。ただ、寿司酢って難しい。レシピ通りにしてみたが、絶対違う味だ。キヨちゃんに味を観てもらいつつ、何とか作る。

     

 茶碗蒸しもお寿司も食べたので、買って来た桜餅はキヨちゃんは食べなかった。なのでお部屋に。きっとお腹がすいたら食べるだろう。
 梅が満開だ。春だな・・・。

     

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女の子のお節句だから

2019-03-01 21:02:09 | じいとんばあ
 うちなあ
 ゆうべ 夢見たんよなあ
 「今日は女の子のお節句ですから、どうぞ~」
 って
 お昼ご飯に ぼた餅が出たん

 まあ
 ほういうことは ようあるわなあ
 二日早いけど もしかしたら デイのお昼はぼた餅かもなあ

 正夢だったら ええなあ

 そんな可愛い昔女子の会話

 もし違うてもなあ
 話しよったら 男前の介護士が
 気を利かせて買ってくれるんちゃう?

 私が 冗談でそういうと
 昔女子は楽しそうに笑った

 うちなあ
 ゆうね 夢見たんよなあ
 「今日は女の子のお節句ですから どうぞ~」
 って
 ぼた餅が出てきたん

 女の子ってなあ
 3日は女の子のお節句でよ
 婆ちゃんのお節句ではないわいな

 男前介護士はさらりと返す
 これにも 昔女子は
 楽しそうに笑った

 デイがええ
 家におっても退屈
 一人でおっても 寂しい
 デイに来たら笑う

 血圧が上がるのを心配しつつ
 やっぱり
 笑っていて欲しいと
 職員は思う



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