すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

原因は何??

2022-10-09 17:24:41 | うちのキヨちゃん
 今日はお休み。
 昨日からキヨちゃんに、
 「(洗浄ガンで)青くなったところとか洗って。」
と頼まれていたので、側溝の汚れも気になるので一緒にすることにした。

     

     

 数日前キヨちゃんは家の下の道の草や枯葉を掃除して、運べずそのままこんもりと集めていた。なので、くりりんが昨日仕事の帰りに掃除していたのだが、それは昨日のうちにキヨちゃんも知っていて喜んでいた。
 ところが、朝は忘れたのか見に行ったようで、
 「嬉しかった~。くりちゃんが掃除してくれたんじゃなあ。」
と繰り返し繰り返し何度も言う。
 まあ、クゼツを繰り返すよりはいいかな~と呑気に聞いていたが、今度は掃除する私を見て泣き始めた。途中からは手を合わせている。あまりにも感情失禁が酷くないか?と心配になる。
 掃除を終えてから、灯油などの買い物に出て、お昼ちょっと過ぎに帰ってくると、キヨちゃんは横になってテレビを見ていた。
 「遅くなったけどお昼にしよう。」
と配膳したが、一口食べては止め、止めては覗きを繰り返す。元々食は細いが、お腹が空いてないにしてはどことなく変。食べないと言うので、とりあえず、
 「後から食べる?」
とおにぎりに蓋をしたら、今度は数分もしないうちに開けようとする。
 で、出してあげたが義歯が入ってない。
 「母ちゃん入れ歯入れなんだら食べれんよ。」
そう言うと入れ歯を入れようとするのだが、方向が逆で入ってない状態で口の中で歯がコロコロ回っている。
 おかしい。おかしすぎる。
 途中時計を見て、
 「クリちゃん帰ってきた?」
と聞く。いや、昼の1時だから・・・。
 そしておにぎりを食べ始めるが、赤ちゃんのように掌が米粒まみれになる。ようやく1個食べ終えたので、洗い物に行ったら、せき込む声がする。慌てて戻ると仰向けに寝たまま米粒を吹き出していた。
 抱き起こして、
 「咽る時に寝たらだめじゃよ。」
と声掛け。落ち着いたら、
 「母ちゃん布団に行く。」
と言い寝室に行った。
 もしかしてお酒か安定剤か?と考えたが、お酒も安定剤も手の届くところにない。あまりに心配だったので、親友ナースにライン。
 「行こうか?」
と言ってくれたので甘えることにした。
 親友ナースが到着した時、キヨちゃんはトイレに行っていた。
 「おばちゃん、大丈夫かえ?」
戻ったキヨちゃんに彼女が声をかけると、
 「母ちゃんすてんってこけた(転んだ)。」
と額を押さえる。
 「どこ打ったん?」
そう聞くと後頭部を押さえる。押さえても痛みはなく腫れもない。今転んだにしては音もしなかったので、二人して様子を見ることにした。
 「私誰か分かる?」
彼女が聞くと、大泣きしながら、
 「会いたかったよ~!死ぬ前に会いたかったよ~!大きくなって。」
と言った。
 前半はともかく、大きくなって・・・って。
 とにかく気持ちが収まってから、もう一度ベッドに寝かせて様子を見た。それから1時間爆睡。ということは、もしかしたら安定剤を夕べは飲み忘れ、変な時間に飲んだ・・・と言うことだろうか?とにかく寝た後はいつも程度のボケボケに戻っていた。
 キヨちゃんの無事を確認するまでいてくれて、親友ナースは家路についた。ちょっと多めの
 「孫に持って行って。」
と言うキヨちゃんの「気持ち」を遠慮せずに持ち帰ってもらった。誰が駆けつけてくれるものか・・・。
 ただ、すごく疲れた・・・。


介護ブログ 介護職へ ここをクリックしてお立ち寄りください。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳トレ

2022-10-07 20:35:05 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんの訪問看護は週2回である。1回は理学療法士さん、1回は看護師さん。
 キヨちゃんは理学療法士さんは大好きなのだが、看護師さんには手厳しい。それは理学療法士さんがイケメン君で、優しい男の子で、しかも時間いっぱい結構ハードにしてくれるからで、その点看護師さんは理学療法士とは違う観点からアプローチするので、健康チェックなどがしっかり入り、時間も短めの人もいる。そして、マッサージなども力の入り方なども違うらしい。
 それで、いつも理学療法士さんの日はご機嫌で、看護師さんの日は朝から、
 「あ~、面倒くさい。」
と文句を言う。
 ところが、今日帰ってみるととても機嫌が良かった。ご飯の用意をしていると何やら真剣に広告の裏に鉛筆で書いている。
 「今日はな、色んなテストをしてくれたんよ。母ちゃん脳みそ腐っとるんじゃと言いながら大笑いしたんじゃ。今日が何日か聞かれて、カレンダー見たら、『見たらだめ』って言われてな、『見たって老眼で見えんのじゃ』って言い返してな。」
とすごく楽しそうだった。
 「やっぱり忘れんように書かないかんと思うた。」
・・・ははん、なるほど、それで何やら書いていたのか。
 それで書いているものを見せてもらうと、氏名、住所、生年月日が書いてある。しかし、微妙に違う。
 「母ちゃん、住所の漢字間違えとる。」
 「どうしても思い出せなんだ。」
 「母ちゃん、誕生日いつ?」
 「それは分かるわ。昭和6年1月18日。」
・・・・違うし。
 「母ちゃんは25日。」
 「え?25日だったか?そうかそうか、そうだった。」
期待はしないが、一応。
 「私の誕生日覚えとる?」
 「・・・・・。すずはなあ、お盆じゃ。」
お、一応近くには来とるじゃないか。
 「で、お盆って何月?」
 「・・・4月?」
・・・・マジか・・・。
 91歳の現実はなかなか重い。


介護ブログ 介護職へ ここをクリックしてお立ち寄りください。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真空パック

2022-10-05 16:32:57 | ひとりごと
 お休みにキヨちゃんとテレビを見ていたら、真空パックのテレビショッピングをしていた。
 実は私は冷凍のお肉や魚は、小分けして100均の冷凍バッグに入れて縦収納している。でも、早めに使えばいいがどうしても冷凍焼けもする。冷凍焼けまでしなくても、ちょっと停電なんかをはさんだ日には、霜も着く。
 勿論なるべくぺったんこにはするが、流石に真空とは比べるべくもない。いかにも欲しそうな顔をしていたのだろう。
 「母ちゃん、買うてやるけん、電話せえ。」
とキヨちゃんが言ってくれた。
 で、先日早速送られてきた。支払いは後から振込用紙が来る予定だ。
 さて、とりあえず、今保存バッグで冷凍しているものはそのままにして、まだ発砲トレイのままのお肉だけ、ラップで包んで付箋にメモをして真空パックした。
 それから、野菜。実はこちらの方が気になっていたのだ。とにかく野菜はかさばるし、入れていてもすぐ痛んでしまう。なので、切って大きいパックに入れて保存してみた。
 そこで、感想である。
 まずかさばらないかどうか。冷凍については、正直かさばる。何故なら、それまでサイズに合った小袋収納の縦収納だったので、今までより場所を取る。後は冷凍焼けを防げたら、まあ有難いと思う。
 野菜については、切って保存したかった大きなカボチャなどをやってみた。

     

 これは今まで冷蔵庫に入れてなかったものも入れることが出来るし、切り口が痛まないなら言うことは無い。
 後はこれから、どの程度の効果があるか気になるところではある。

介護ブログ 介護職へ ここをクリックしてお立ち寄りください。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目標100歳。

2022-10-04 23:57:13 | うちのキヨちゃん
 昨日夕飯の時、親戚にも送ったパン教室の写真をキヨちゃんに見せた。ツーショットの写真は私が撮ったわけではないので、親戚のお姉ちゃんの腕なのだが、キヨちゃんもすごくいい笑顔である。
 行くまでは何だかんだ心配したりごねたりもするが、やり遂げると自信にもなる。そして、甥っ子たちに写真を送ると、元気な姿を見せられることで、とても満足そうだ。
 「母ちゃん綺麗に映っとる。母ちゃん、ご飯も食べるし、お酒も飲めるし、まだまだ元気溌剌じゃなあ。」
と自分の写真を観ながら笑った。
 「そりゃあそうじゃよ。それ(酒)飲めなくなったら心配する。」
とくりりんも笑う。
 「これだったら、母ちゃん100までいけるなあ。」
 そう笑ったキヨちゃんだったが、直後に自分で取り消した。
 「いや、そんなに生きたらお前らに迷惑かける。」
年寄りあるあるである。元気でいたいし、長生きだってしたいだろうけど、家族の負担になりたくないと考える。でもね、
 「元気でおってくれたら100でも全然迷惑ちゃうよ。〇〇のじいちゃんや今年101歳じゃよ。」
 「そうだよ。大丈夫ですよ。」
 元気でいてくれたら100でももっとでも全然いい。でも、本音を言えば、元気じゃなくなったとしても、長生きしてくれていいんだよ。全然迷惑じゃないから。
 その後半部分は今は言わない。

介護ブログ 介護職へ ここをクリックしてお立ち寄りください。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

眠れない夜??

2022-10-03 20:17:06 | うちのキヨちゃん
 今朝、ゆっくり目に起きてきたキヨちゃん。
 「参った。昨日のパン作りで腕や肩が痛い。夕べはひとっつも(全然)眠れなんだ。」
と言った。
 「それから、色々気になることを考えだしたら、人の顔が浮かんで気になって気になって。」
そっか、それはしんどかったな。作業としては前回より慣れた作業だったと思うのだが、それまでにも最近畑仕事や草取りもあったから、疲れが溜まっていたかも・・・と考えた。
 ところが、部屋に行ってみると、夕べの安定剤がそのまま残っている。
 「母ちゃん、安定剤飲んでないよ。」
 「え?飲んだと思ったけど、飲んでないか?ほりゃ、余計眠れんわな。」
と言うか、痛みや心配事で眠れなかったわけではなく、眠れなかったので色々考えたり、痛いところが出てきたりしたのではないか?
 「夕べは畑に大きな石がいっぱいあってな。」
ん?夜、畑?
 「それを一生懸命運ぶ・・・そんな変な夢ばっかり見よった。」
ん?ん?ん?夢ですと?????

 はい、通訳します。
 つまり、昨日は疲れすぎて、安定剤を飲むこともなく寝てしまい、変な夢で目が覚めたら、安定剤も飲んでないから寝付けず、そうなったら色んなことが気になって、そしてろくに眠れなかった・・・と言うことかな?

介護ブログ 介護職へ ここをクリックしてお立ち寄りください。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パン教室5回目

2022-10-02 17:03:19 | うちのキヨちゃん
 今日はパン教室だった。早いものでもう5回目である。まあ、趣味的な月1のイベントだし、キヨちゃんたちのリハビリかねてだから、家に持ち帰って作れるようにはなりそうもない。
 今回はアンパンだった。馴染みがあるし、あんこを丸めるのはキヨちゃんたちは得意だろうからだ。
 最初の生地を捏ねるところは先生にも手伝ってもらったキヨちゃんだが、さすがにあんこを丸めたり、パンを成型するところはキヨちゃんたちの方がバッチリだった。私はあんこを包む時に真ん中に置いたつもりが端っこに寄り、透けて見えるのがあった。破れてあんこが出ないか冷や冷やしたくらいだ。それを見てキヨちゃんは私の不器用さを笑った。
 発酵するまでは、そんなに遜色ないと思っていたが、膨らみ始めるとやはり熟練主婦たちのパンは良い感じに膨らみ始めた。

     

 焼き上がりは一目瞭然。キヨちゃんたちのは綺麗に真ん丸に仕上がっていた。ただ、どういう具合かアンパンのオヘソが上手く出なかったのも1~2個あったが。

     

 年齢と病気の進行とで、徐々にやはり長い距離を歩くのは辛くなってきているキヨちゃんだが、何とか来年の法事まである程度脚力を維持して欲しい。

     



介護ブログ 介護職へ ここをクリックしてお立ち寄りください。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とんちんかんちん、キヨちゃん(^^♪

2022-10-01 23:55:09 | うちのキヨちゃん
 この前の台風で、親戚の家のそばの大木の枝が折れたと言う。そこには古くからの祠があるのだが、普段はその大木の奥で通るだけでは見えにくい。その祠に向かって倒れかかっていると言うので、この前の道作りの日に、男性陣はクレーン車も使って伐採と運搬作業となった。
 この話を聞いてキヨちゃんがどうしても見たいと言うので、お墓参りのついでにそっちへ回ることにした。
 因みに、お墓参りについても、いつもこまめに行くキヨちゃんだが、私の休みでないと行けないし、最近は足の痛みなどで、そこまで行っても足元の悪い時は車中から手を合わす日もあった。
 そして今年はお盆には墓参りをしたが、お彼岸は私の休みが道通リだったり、台風だったり、休みが無かったりでタイミングが合わず連れていけてなかった。
 すると心配したご住職の奥様から電話があったと言う。電話を受けたくりりんからの報告で、こりゃいかんな~と、昨日花を買い込んでキヨちゃんを連れて行った。
 ここ最近畑に上がり降りも不安があり、
 「母ちゃんよう歩かん。」
と色々億劫がるようになったので、
 「来年鹿児島の法事に行くんだから、歩く練習しとかな。」
と励ましている。
 さて、お墓参りが終わって祠の場所に行ってみた。大木の大きな枝がごっそり折れたようで、見えなかった祠が丸見えである。絶句する私にキヨちゃんは、
 「分からん。どこが折れたん?」
と言った。いやいや見るからに無いから。
 「上の方に上がって見たら分かるかな?」
いや~、多分下から見上げた方が分かると思うが・・・。
 その後、少し用事もあったので親戚に立ち寄ったが、
 「足が痛いけん、母ちゃんは車で待つ。」
と言う。なので、手短に用事を済ませて戻ってきた。その時に親戚のお姉ちゃんが見送りに来てくれた。
 「まあ、Aちゃん。どこの女優さんかと思った。綺麗なあ。でもちょっと太り過ぎじゃけん、もうちょっと痩せたら尚綺麗のに。」
と褒めたんだかくさしたんだかなことを言う。
 しばらく話をして、タイミングを見計らってキヨちゃんに声をかけた。
 「ほな、帰るよ。」
するとキヨちゃん。
 「どこに?」
・・・・・。
 「いや、家に。」
 それでもポカンとしているので、はたと気づいたお姉ちゃんが、
 「いや、私じゃないんでよ。私はどこにも行かん。」
とフォロー。
 「そうそう、姉ちゃんは見送りに来てくれたんよ。ほな、帰ろうか。」
すると今度は、自分の隣の席を片づけ、
 「ほい。」
と姉ちゃんの席を作った。
 いや・・・だから・・・。
 「姉ちゃんは見送りに来ただけじゃけん、どこにも行かんのよ。」
 「そうか。耳遠いといかんなあ。」
と笑う。
 明日はパン教室の予定だったので、
 「じゃあ、明日はパン教室で会おうね。」
と分かれた。
 車の中キヨちゃんは、
 「Aちゃんも大変じゃなあ。今から高松まで帰るんか?」
と言った。
 「いや、明日一緒にパン教室やから、今夜は泊る。」
 これ、耳が遠いだけなのか?キヨちゃんワールドなのか?


介護ブログ 介護職へ ここをクリックしてお立ち寄りください。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする