「牡蠣」は海のミルクとも云われています。
いにしえの時代から「牡蠣」は、栄養食として、また冬の味覚として、焼き牡蠣から酢牡蠣と幅広い料理で人気を博しています。
その中でも、今回は「牡蠣フライ」のとっても美味しいお店を紹介しましょう。
浅草・吾妻橋を渡って、東京スカイツリーが真上に見える本所吾妻橋駅(都営地下鉄浅草線)だと徒歩1分。
下町の洋食屋さん「吾妻」に行ってきました。
いまのご主人は三代目。
三重県的矢産のカキにこだわり抜いた初代。
その初代からの熱い思いと、それに応えたカキ生産者の生み出した絶品の「牡蠣フライ」(←画像)なのです。
普通「和食」の職人は「的矢カキ」を嫌う。
なぜなら「小ぶり」だから見栄えがよくないからだ。
しかし、この「小ぶり」こそが、本来のカキの味が凝縮しているのです。
「吾妻」では、志摩半島的矢湾から毎朝生カキがクール便で直送されて来ます。
カキを揚げるパン粉も、タルタルソースも自家製だ。
最上の材料、ピカピカのキッチン、心を込めたおもてなし。
「60歳以上のお客には60秒早く揚げろ!!」
これが先代からの口伝だという。
牡蠣のいちばん柔らかく揚げるプロのタイミングである。
画像の「牡蠣フライ」は3個しか盛り付けてありませんが、あとは、順次揚げたてのを追加してくれます。
フライの信条は揚げ方
まず140°くらい設定の油で揚げて、順次180°まで上げてゆく。
こうすれば中身はフワフワ、表面はカラッ!と歯応えがよい。
まず自家製の生ハムの一皿が出る。
初めてのお客へのサービスだそうだ。
それに53種のワインが揃っており、食事をより豊かにしてくれる。
私はスープにうるさい。
でも鶏ガラのお出汁がよく効いていて、体も温まり美味だった。
店内は8人ほどが座れるカウンター席と、28席のテーブル席がある。
こじんまりした下町の洋食屋さんだ。
「お客さんの座られてる席は、勘三郎さんの指定席でした」とマスター。
「えィ シャー・・・・もうひとつおまけに…シャー 」
昨年の暮れに亡くなった十八代中村勘三郎もこの店が大のご贔屓だったそうだ。
ちなみに勘三郎の好物は、特製のオムライスだとか。
「吾妻」は、当たりまえのメニューを
当たりまえでないレベルで食べさせてくれる「洋食屋」さんだ!!
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