残暑お見舞い申し上げます
タイトルを「茶室公開」ではなくて、「茶室後悔」にしたいくらいです(笑)。
だって茶室を別棟に設けてから10年近くになりますが、いまだ一度も
お茶会を開いたことがなく、格好だけの「茶室」でございます。
しかも破廉恥きわまりないお茶室で、床のお軸にしても、通常なら、
「一期一会」の書とか、釣舟にパッと咲いた瑠璃色の朝顔の一輪だとか・・・
お茶室ではよく見かけますよね。
ところが、わが家の茶室のお軸は、歌舞伎の『寺子屋』(画像)なんです。
さりとて絵の説明など野暮というもの。
歌舞伎好きの方ならご存知の名場面。
歌舞伎絵で有名な画家の山本ひさし先生に描いてもらったんです。
当時、わたしも若気の至りで、大画伯を前にして、こまかく構図まで指示しちゃったりして・・
天国の山本先生ゴメンナサイ!!
茶室に合うとか合わないとかは度外視(←多分合わないでしょう)。
お盆になれば、決ったように、このお軸を掛けます。
わたしの「お宝」です。
人生いろいろ、茶室もいろいろありまして・・・
「書院造り」という茶室です。
10人~15人程度のお客様ならOKです。
それ以上のお方は、待合でお待ち願います(←待合などありませんが)。
屏風の「雪月花」は、書家の岡本光平先生の筆によるものです。
手前が風炉。
お茶の方では5月ごろから風炉がはじまるようです。
(画像/左)は茶棚。
お布団に座っているのは利休像。
(画像/右)は水屋。
右側の行灯ですが、取り付け位置をめぐって大工さんと喧々諤々。
1週間後にやっと決りました。
茶室前のロビー
向日葵のタぺストリーを掛けてみました。
(画像)は坪庭。
灯篭は「雪ノ下」。
この灯篭には苦労しました。まだネットの無い時代。方々を探しまわりました。
ある日、造園会社の親方が駆け込んで来ました。
「ありました!!「雪ノ下」の灯篭が!!」
「どこに?」
「三州の吉良にありました!! ホレ吉良の仁吉の吉良でさあ!!」
「ヤッタ!! ♪やると思えば どこまでやるさ・・・ですねっ」
うっすらと苔の帽子をかぶって、だいぶ味が出てきたようです。
手入れが行き届かなくて、ひとさまにお見せするほどの庭ではございませんが・・・
できるだけアンダー気味に撮りたいと努めましたが・・・
まだまだ・・・
長のお付き合いありがとうございました。
-おしまいー
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