Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

茶室公開!!

2009-08-16 | 本日の○○
    
        残暑お見舞い申し上げます

 


     タイトルを「茶室公開」ではなくて、「茶室後悔」にしたいくらいです(笑)。
     だって茶室を別棟に設けてから10年近くになりますが、いまだ一度も
     お茶会を開いたことがなく、格好だけの「茶室」でございます。
     
     しかも破廉恥きわまりないお茶室で、床のお軸にしても、通常なら、
     「一期一会」の書とか、釣舟にパッと咲いた瑠璃色の朝顔の一輪だとか・・・
     お茶室ではよく見かけますよね。

     ところが、わが家の茶室のお軸は、歌舞伎の『寺子屋』(画像)なんです。
     さりとて絵の説明など野暮というもの。
     歌舞伎好きの方ならご存知の名場面。
     
     歌舞伎絵で有名な画家の山本ひさし先生に描いてもらったんです。
     当時、わたしも若気の至りで、大画伯を前にして、こまかく構図まで指示しちゃったりして・・
     天国の山本先生ゴメンナサイ!!
     
     茶室に合うとか合わないとかは度外視(←多分合わないでしょう)。

     お盆になれば、決ったように、このお軸を掛けます。
     
     わたしの「お宝」です。

       




     人生いろいろ、茶室もいろいろありまして・・・
     「書院造り」という茶室です。

     10人~15人程度のお客様ならOKです。
     それ以上のお方は、待合でお待ち願います(←待合などありませんが)。






     屏風の「雪月花」は、書家の岡本光平先生の筆によるものです。

     手前が風炉。
     お茶の方では5月ごろから風炉がはじまるようです。



 


     (画像/左)は茶棚。
     お布団に座っているのは利休像。

     (画像/右)は水屋。
     右側の行灯ですが、取り付け位置をめぐって大工さんと喧々諤々。
     1週間後にやっと決りました。





     茶室前のロビー

     向日葵のタぺストリーを掛けてみました。





     (画像)は坪庭。

     灯篭は「雪ノ下」。
     この灯篭には苦労しました。まだネットの無い時代。方々を探しまわりました。
     ある日、造園会社の親方が駆け込んで来ました。

     「ありました!!「雪ノ下」の灯篭が!!」
     「どこに?」
     「三州の吉良にありました!! ホレ吉良の仁吉の吉良でさあ!!」
     「ヤッタ!! ♪やると思えば どこまでやるさ・・・ですねっ」

     うっすらと苔の帽子をかぶって、だいぶ味が出てきたようです。








     手入れが行き届かなくて、ひとさまにお見せするほどの庭ではございませんが・・・






     できるだけアンダー気味に撮りたいと努めましたが・・・
     まだまだ・・・

     長のお付き合いありがとうございました。

                         -おしまいー


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