2016年5月26日ゾウの「はな子」が69歳で亡くなった、
東京都武蔵野市の井の頭動物園で飼育されていた日本で最高齢
のインドゾウ「はな子」、NHK「ドキュメント72時間」でも
紹介されおり、圧倒的な存在感でその巨体をゆらし人々を喜ば
せ生きる力を与える「はな子」に会いに来る人たち。
人懐っこい「はな子」に会いに40年も通い続けた人もいる、
楽しいときもつらい時も通う人、人にいえない悩みを打ち明け
る人、物いわぬ「はな子」が人の心を震わせる、「はな子」と
同じ年の団塊世代のなかには自分の人生と重ね合わせる人もい
る。
そんな「はな子」が69年の人生に幕を閉じた、本来は群れの
なかで暮らすゾウが草木のないコンクリートの中で60年以上
も一頭だけ立ち尽くし生活する毎日、人間不信に陥り狂暴化し
た時もあった「はな子」、人気者で人の心を癒す魅力のある
「はな子」は幸せだったんだろうか?
動物の幸せとはなんだろう?「はな子」の死を悼み次々と献花
を行う来園者、人気者の死に衝撃を受けた人が多かったことを
物語ってる。
そして今年5月5日の子供の日に「はな子」の銅像の除幕式が
東京都武蔵野市の吉祥寺駅前広場で行われたことは喜ばしいこ
とである、きっと、はな子がいなくなった喪失感が少しでも和
らげばという思いと、いつまでも忘れてほしくないという願い
が込められて作られたと思う。