「男が家事、特に料理をするなんて恥ずかしい」と思ってる男性
は我々の世代でも多い、それは今まで受けてきた教育や生きてき
た環境のせいだと思う。
母親だけが甲斐甲斐しく動き回って、父親や息子は何もせずそれ
が自分にとって快適で当たり前の家庭で育てばいずれ自分の妻に
もそうふるまう大人に育つことは明白である、また父親も母親も
仕事する共稼ぎの家庭に育てば自分のことはそれぞれがやって当
たり前であるという生活パターンになると思う。
そういう意味では育った環境の影響は大きいといえる、実際たま
に男同士で定年後の生活の話題で料理の話になるとほとんど関心
を示さない、口にはださないけれど、どうせ暇なんだからやって
るんだろうぐらいの反応である。
私の場合家事の協力のなかで特に料理をすることは定年前の妻と
の約束であったし希望であった、実際教えられやってみると奥が
深く案外面白いものである、やらされてる感覚は全くないし夫婦
のどちらが先に逝くかわからないだけに男が料理を覚えて損はな
いと思ってる、そのことで夫婦の風通しがよくなることは確かで
ある。