12年前に亡くなった父がレビー小体型認知症になったのは亡
くなる1年前、86歳の時だった、大学病院で診察を受け、介
護保険の申請、訪問調査の結果、要介護認定1だった、しかし
幻覚妄想は日に日に激しくなり、持病の肺の病気で入院するま
では母にとって地獄の日々だった。
昔は認知症が発症する前に亡くなったものだが今は長生きにな
り亡くなる前に認知症になることが多いのが現実である、そし
て認知症になったら何もわからなくなるから本人は特別苦しく
ないのではと私自身思ってたが実は本人が一番自分の異変に気
づいて傷ついたり将来に不安を感じてるということが父の死後
わかった。
父が亡くなったあと遺品を整理してるなかで日記に殴り書きし
てるメモを見つけた「何で認知症になんかなったんだ、苦しい、
つらい」父は文章を書いて言語化することで自分の思いをぶつ
け客観視してたのかもしれない、そして情けない自分と闘って
た父は自分のことで精いっぱいで家族のことなど考える余裕な
どあるはずもなかった。