死は常に思いがけない形で襲い掛かってくる、いつどんな形で
やってくるかわかったものではない、人間は生まれた時から死
に向かっていきている、死に向かって生きているから必死なの
だという先人の言葉がある。
明日の保証を手にしている人など一人もいないし、今は元気に
暮らしていても明日のことは誰にもわからない、だから人の一
生は最後までわからないと思って生きるしかない。
人間死ぬときは死ぬ、余計なことは考えず、自分のやるべきこ
とをやる、残された時間は決して多くはない、未来の大きな夢
よりも毎日の小さな日常に喜びを見出して今日を愉しむ、死に
向かって生きているから必死なのだ。
先日、私と同じ1948年生れの谷村新司さんが亡くなった、
美しい旋律と心に深く突きさす言葉、そして懐かしい時代に
誘ってくれる楽曲に癒された日々、同世代として悲しく残念
な思いでいっぱいである。