退屈でたまらない、毎日が楽しくないと思い始めた時に、自
分に思い出させることがある、それは過去の嫌な出来事、あ
の失敗、あのトラブル、あの人の言葉、あの嫌な気分など、
できるだけ具体的に思い出すようにする。
そうすると嫌な気分になった時のことが、さまざまと蘇って
きて「ああー、よかった、今が何もなくて、今が一番、何も
ないのが一番」と思えてくる、あのときよりはいいかと。
これは詩人の銀色夏生氏のエッセイ「つれづれノート」で自
身の現在の老後の生きかたについて述べたものである、楽し
くないと思った時、私も過去の嫌なことを思い出すようにし
てる、そしてあの時の辛さに比べれば今は気楽だ、そして何
もないのが一番と思えるのは銀色氏と同じである。