「人にあまり親切にするのも考えもの、たった一度要求を断った
らたちまちそれまで受けた数えきれない恩を忘れてしまうのです」
これは最近読んだ「人間交際術」の一節である。
このような経験をした人はもしかしたら多いのかもしれない、あ
の人は親切でいい人だといわれ頼まれれば相談にのりお互い硬い
友情で結ばれてると思ってたのにたった一度の頼み事を断ったた
ために今までの恩を忘れ友情にもひびが入り、その後自然消滅と
いうのはよく聞く話である。
結局このようなケースは「いい人願望」につけこんで利用されて
ただけで友情でもなんでもない関係だったといえる、人間という
のは世話をしたことは覚えてるが世話になったことはすぐに忘れ
る、さらに何かを断られたことは一生覚えてるという自分勝手な
生き物なのかもしれない。