家族と同居している高齢者よりも一人暮らしの高齢者のほうが
生活の満足度が高く悩みが少ないという大阪の医師の調査結果
が以前新聞に掲載されたが、そのなかで体調があまりよくない
人でも独居のほうが満足度が高いというのは意外であった。
同居する人の満足度が低いのは家族とうまくいかなかったり、
コミュニケーションが取れなかったりすると生活の満足度が急
激に下がる、実際老人性うつに罹患する人は家族と同居するお
年寄りに多いといわれてる、嫁姑の問題で家事を取り上げられ
必要とされなくなったと悲観するケースなどである。
実際高齢者のうつ病患者は150万人もいるといわれてる、現
在65歳以上の高齢者の人口3600万人のなかで夫婦のみで
の生活する人が全体の38%、配偶者がいない子供との同居2
6.8%、一人暮らし17.4%、子供夫婦との同居13.8
%である。
満足度の高い一人暮らしの条件として、自由で勝手気ままに暮
らせること、信頼できる同世代の友人や親類が2~3人いて、
たまに話ができること、住み慣れた土地に住んでる等が挙げら
れてる。
しかしそのほかにある程度の経済的基盤が必要だと思う、ただ
一人暮らしでも同居でも置かれた状況によって違うし、一概に
どちらが幸せとはいえない気がする。