今年の7月に夫が76歳で逝った、今は二人で過ごした思い出
が心の支えだという76歳の女性の新聞の投稿記事が心に響く
ものがあった、夫が50代半ばで脳梗塞による高次脳機能障害
で仕事を断念、晩年は認知症で苦しんだ。
そんな夫に逐一注意する口うるさい存在となった妻、自立心が
強かった夫は病気で立場が変わって悔しかったかもしれない、
それでもプロ野球の巨人戦を何よりも楽しみして、一緒にTVで観
戦「勝ったよ」と声をかけると「そうだな」と返してくれる、
最低限の会話だが安心できる瞬間だった。
そしていいよ最期の日が近づいたある日、長い間恥ずかしくて
聞けなかったことを聞いていみた「奥さんが私でよかった?」
ずっと自信が持てなかった、すると「よかった」即答だった、
ひとり暮らしとなった今、その一言が救いとなり女性を支えて
るという、夫婦であれば、どちらが先に逝くかわからないが
なぜか心がほっこりするエピソードだった。