団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

なんの変哲もない日々こそ

2022年12月21日 | 幸福

現役時代はのんびり暮らすことができるようになったら、どん

なにいいだろうと思っていた、退職して11年、当初は喪失感

はあったものの解放感のほうが強かった。

 

そして念願だった、のんびりした生活を手にいれたけど、そん

な生に慣れると格別楽しいということでもない、ただ何をし

てもい自由、何もしなくてもいい自由があった。

 

この11年間をふりかえると人間関係の煩わしさで悩むことが

なかったことが精神的に楽だった、もう幸せさがしなんかしな

くてもいい、このなんの変哲もない日々の暮らしこそ私にと

せなのかもしれない。

 

 


老いるということは

2022年12月20日 | 老後の生き方

人間は寿命が尽きた時に死ぬのが昔の医学の原則だった、今は

寿命がつきても人工的に生かす医学に変わってきた、それでも

死ぬときはどんな人も孤独である。

 

そこは貧富の差もなければ社会的地位もない、ひとりで生まれ

てひとりで苦しみ、そしてひとりで死んでいく、みんな孤独で

ある、高齢になると先は長くない、だからいつ死んでもいいと

いう心境で私はいるけれど周囲を見渡すとそうでもない。

 

私の父は病院に搬送された時「まだ死にたくない」悲痛な叫び

だった、86歳だったが生きることに執着していた父、母も私

も弟も父には生きていて欲しかった、延命治療を選択、気管切

開して生きることに一縷の望みを託したが力尽きて半年後に息

を引取った、老いるということは醜くく、つらく孤独で悲しい

面も背負うものだと痛感したものだ。


シニア女性にとって年金生活の意識と実態

2022年12月19日 | シニア女性の悩み

雑誌ハルメクで4年前シニア女性(50歳~79歳)274名

の読者を対象に行った年金生活に関する意識と実態、実際年金

活に対して不安を感じてるシニア女性は6割だった。

 

不安の原因としては長生きリスクで老後費用が読めないこと、

公的年金がこんなに少ないとは思わなかった、個人年金をし

ればよかった、貯金が少ない、また病気や介護などの不測の

態で出費が大きく年金だけでは生活できないなどの声が多か

た。

 

一方不安を感じてないシニア女性が4割弱、年金だけでは生

できないと思っており貯金を取り崩して生活する覚悟でいると

いう声が多かった、その証拠に不動産を除く世帯の資産、いわ

ゆる貯蓄額が3千万円以上が3人に1人、5千万円以上が1割

それだけハルメクの読者層は老後の生活に備えて貯金をして

きた人が少なからずいるというアンケート結果だった。


余命宣告ブログの急伸から見えること④

2022年12月18日 | ブログ

この1週間は勢いに陰りが見えた余命宣告ブログ、それでも内

容はめまぐるしい展開、10日前に更新は最後ですと言ってた

母親から連続投稿「タマの訃報」「危篤」「娘と別れ」「天国

へ」とうとう亡くなったのか?と中味を読むと予想どうり生き

ていた、先週と同じ展開

 

しばらく夫の報告がないと思ったら再登場、「珠美の葬儀、告

式」珠美の死を受け入れよう、こんなに泣いたのは人生で初

て、いつしかブログに救われた、そして葬儀の準備をしてる

いう。

 

しばらく静観しようと思ったら本人が危篤から奇跡的に回復?

意識がなかったとは思えないほど熱のこもった長文のメッセー

ジ、なんとブロ終了の挨拶だった、結局矛盾だらけで、なん

でもありの余命宣告ブログだった!


長い旅に出た妻を思う86歳男性

2022年12月17日 | 夫婦

文芸春秋100周年記年号の中で五木寛之氏の心を打った「う

ましい死に方」には404通の投稿があり10編が選ばれ

た、そのなかで私が注目したのは86歳男性が書かれた「長い

旅に出た妻」進行性すい臓がんを患い余命半年と言われた妻を

見送った思い出を語った内容である。

 

40日間の放射線治療、自宅と地元の病院での約5ヵ月間の闘

病生活、60キロあった体重が40キロまでおちるほど体は衰

していった、余命半年延命治療は拒否、そんな苦しい状況で

も家事経験のない夫に3ヵ月間料理や洗濯など特訓、妻は死に

向かうというよりどこか遠い所へ旅行する気分だった、その後

容体が急変、夫と3人の子どもの前で力尽き静かに息を引取っ

た。

 

それから病院の枕元の机の引き出しを整理してたら弱弱しい文

で書かれた便箋が見つかった「お父さん、今までいろいろと

りがとう、いつ亡くなっても思い残すことはありません、今

生まれかわってもまたお父さんと結婚したいです、いつまで

元気でいて下さいね」年甲斐もなく便箋にぽたぽたと落ちる

を抑えることができなかったという男性、情愛あふれる内容

は、まさに心打たれるものがあった。


年賀状じまいを考える

2022年12月16日 | 人間関係

今年も年賀状の季節がやってきた、この時期になるといつも考え

のが「年賀状でしばられる、しがらみ」、形だけの年賀状は定

年後だいぶ減らしたが、それでも何年も会ってない相手、もう会

うこともない人との年りとりをなぜ続けるのか?と思っ

たりする。

 

きっと相手もそう思ってるのでは?と思うけど自分から、やめる

はなかなかできない、いわゆる「いい人願望」があるからだろ

う、本当は年賀状を辞めることで義理で送ってきてた相手の負担

感を減らすことができるのにと思うのは私だけではないような気

する。

 

一方で年賀状を楽しみにしてる人が多いことも事実である、近況

伝えたい、知りたい、せめて年1回位の交流はあってもいいの

ではという気持ちも理解できる、ただ私自身は後期高齢者になる

来年は年賀状じまいをしようかなと思っている。

 


キレル老人が増えている

2022年12月15日 | 老後の生き方

朝日新聞の読者欄「声」に掲載された14歳の中学生の投稿が

大きな波紋を呼んだことがあった、その内容とはバックを背負

った60代と思われる男性に「この席よければ座ってください」

と少年は話しかけたが返答は「ふざけるな!本当は座りたい

ずなのに嫌々譲ろうとしたことぐらい齢をとったらわかるんだ

!」というものだった。

 

ツイッターなどを通じてネット上で拡散、この高齢者に老害と

う厳しい批判の声があがった、実際高齢者の一般刑法犯(殺

人、窃盗、傷害等)の検挙数は2020年度4.2万人と14

歳~19歳についで第2位である、そのうち70歳以上が7割

を占めている、また鉄道係員に対する暴力行為は2020年ま

で11年連続トップ、またある病院での調査によると病院職員

への暴言、暴力行為についても60代以上が多いという結果が

でている。

 

高齢者が増えてるから単純に犯罪の数も増えて当たり前と思っ

が、そうでもないらしい、20年前と比較して検挙人員は約

4倍、人口構成比では約2倍と高齢化率をはるかにしのぐ実態

である。

 

それではなぜ高齢者がキレやすくて自己中心的になるのか?そ

理由は加齢とともに脳が委縮することで前頭葉の機能が低下

し感情抑制機能や判断力の低下によりキレやすくなるという、

確かに「万引きを注意され77歳の男が逆上」「無抵抗の店員

怒声をあびせ暴れる」等の新聞記事を見ると、そういうこと

が起因してるのかと思うが社会的に決して許されないことであ

る。

 


誰にでも物語はあるものだ

2022年12月14日 | 老後の生き方

「病気になると健康のありがたさがわかるし、失業すると仕事

があることの安心感がわかる、同じように孤独になってはじめ

てなにげない人の優しさが身にしみる」これはコラムニスト上

原隆氏の言葉である。

 

上原氏は私と同じ団塊世代である、「友がみな我よりえらく見

える日は」「喜びは悲しみのあとに」等の著作がある、世の中

から注目される人たちでない人に光をあて、渾身の取材と巧み

な文章力、誰にも物語があるということを気付かせてくれる内

容が読み手を惹きつけてる。

 

人と会い、話を聞き行動を共にする、ひとりひとりの心の奥に

眠っている「本当のところ」に触れるために取材の相手に最も

聞きにくいことを聴く努力をしているという、それが登場人物

を丁寧に描写し、心の機微を感じさせるのかもしれない、実際

誰にでも貴方にも、私にも物語があることは確かである。


生きにくい日々であっても

2022年12月13日 | 老後の生き方

老いてくると、どうしても出来ないことがふえてくるものであ

る、だから残りの人生をどう生きていくかというのは高齢者に

重要なことである、たとえ順風満帆な人生を歩んできた人でも

まで充実した人生を送れるとは限らない。

 

明日の保証を手にしている人など一人もいない、今は元気で安

定していても明日のことは誰にもわからない、心の危機は誰に

も訪れるものだ、そんなときは自分なりの解決法を持つしかな

い、生きる苦痛の根本的な解決はできなくても、それなりに何

とか折り合いをつけて生きるしかない。

 

生きてる限り、すべての悩みから解放されることはない、ある

意味悩むことは生きてる証しともいえる、実際こうありたい自

分、こうあって欲しい人間関係があるから悩むので、悩みを通

して人との距離に気づき自分を再発見するものだ、生きてる限

り悩みのない人生なんてない、それでも、たとえ生きにくい日

々であっても何とかもちこたえて、できることを楽しみ、真摯

に今を生きたいと私は思っている。


ひとり暮らしのシニア女性の貧困は深刻

2022年12月12日 | シニア女性の悩み

困窮した若年層女性の問題がクローズアップされる一方でさら

深刻といわれるのが死別や離別によって単身になったシニア

女性の貧困である。

 

現在生活保護を受けている世帯は約162万世帯、そのなかで

65歳以上の高齢世帯が約半分を占めている、特に問題なのは

身女性困窮と言われている。

 

経済的に追い詰められる背景としては収入が少ない、資産がな

い、家族や友人などの援助が期待できない、生活保護に抵抗が

ある、して配偶者との死別、離別、特に夫が自営業者の場合、

国民年み加入のため遺族年金が出ない、また本人も年金未

加入のため老の年金収入をあてにできないケースがあること

が困窮の原因で深刻な問題である