自民党は8日午前、水産部会などの合同会議を党本部で開き、7日に能登半島(石川県)沖で水産庁の漁業取締船と北朝鮮の漁船とみられる船舶が衝突した事案について協議した。出席議員からは船舶乗組員の身柄拘束や事情聴取を行わなかった水産庁の対応を批判する声が相次いだ。
石川県選出の山田修路参院議員は「せめて(乗組員の)幹部については国内に連行し、取り調べを行うことができたのではないか。北朝鮮に対する圧力になったのではないか」と強調した。また、宮沢博行元防衛政務官は「なぜすぐ帰すのか。こんなことやったらなめられるに決まっている」と述べた。
これに対して水産庁の担当者は「漁業に付随する行為を行っていることはほぼ間違いないが、水産物を漁獲した状況までは確認できなかった」と説明した。党は午後も外交部会などの合同会議を開いて対応を協議する。
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昨日の北朝鮮漁船の違法操業事件、日本の対応に疑問を持っている人も多いと思います。
疑問というより、呆れ、腹を立てた人もいるのではないでしょうか。
私たちの資源をみすみす取られた上に、犯人を簡単に北朝鮮船に引き渡すんですから。
水産庁の取締船は武装していないので簡単には北朝鮮の乗組員を拘束できません。
そういう事もあってか、水産庁の取締の目的は拿捕や拘束ではなく
違法操業をさせない事であり、それ以上の任務はないとの事です。
今回は違法操業をしていないとは言い切れません。
既に違法行為をしている可能性は大いにあります。
ではその場合はどうするのでしょう。
今回は現場を押さえていませんから、違法操業かどうか不明ですが、
ハッキリさせる為にも拘束し事情聴取をするべきでした。
ただ過去には中国漁船を取り締まった時に水産庁職員が中国船に連れ回された事件もあります。
中国漁船、水産庁職員12人乗せ半日逃走 停船命令無視 EEZ ...
しかし今回は巡視船も応援に駆けつけていますから、連携して拘束も出来た筈です。
また朝鮮人は自分が悪いと認めたら最後、不利になると思うから
最後の最後まで抵抗し、自分達の非を認めないでしょうし、
反対に、漁船を日本の船に沈められたと居直り、損害賠償を求めてくる可能性もあります。
そうならない為にも、北朝鮮漁民を簡単に仲間の船に返さず、徹底的に調べ上げ
水産庁のデータとも突合せ、不利にならないようにしておくべきでした。
日本には日本の事情があるでしょうが、今回の様にお咎めなしで仲間の船に引き渡す様では
ますます外国船に舐められます。
だって日本のEEZ内で違法操業しても拿捕されず、罰則も無しで簡単に解放されるのですから。
こんな国は日本ぐらいです。
ロシアも中国も韓国もこんな生易しい対応をしていません。
だから余計に日本のEEZ内で違法操業する漁船が後を絶たず、
その結果、日本の漁労者達が追いやられ、漁業では生活が成り立たなくなっています。
そうやって漁業の衰退を招くのです。
及び腰、弱腰、事なかれ主義。。。。
これでは駄目だと、現政権は考えたのではないですか。
だからこそ、自民党政権を支持しているのに、これではガッカリするだけです。
野党の力が弱いのは事実です。
野党の政治的能力が低いのも事実です。
だからと言って自民党は安泰だと思っていたら、いつかしっぺ返しにあうでしょう。
自民党支持者と無党派層は同数だとの世論結果もあります。
自民党支持者は他に支持出来る政党がないからという人ばかりではありません。
真の支持者たちは自民党に何を求めているのかを今一度考えるべきです。
こんな事を繰り返していると、いつか後悔する日が来るでしょう。
そうならない為にも、今回の対応を検証すべきですし、
水産庁、海上保安庁、自衛隊が連携し、あらゆる場面での対処法を決めておくべきです。
国民の命を守るのと同じく、国民の財産を守る責務を忘れないでもらいたいです。