TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

PEPPERの運命

2001-12-27 10:20:03 | インポート
雪かきを終えて玄関から入ってきた夫が、親指の付け根から血を流していた。
斜め向かいのお宅の犬、PEPPER(シェパードの♂)にやられたという。

牙がざっくりくいこんだアトがあり出血もあるが、まあ消毒すれば大丈夫だ。
PEPPERは予防注射済みだし、狂犬病の心配はあるまい。
「俺より、飼い主の方が大怪我だよ」
と夫。

斜め向かいの奥さんと道で立ち話してたところ、バックヤードから突然PEPPERが
走ってきてまず夫に噛みつき、とめようとした奥さんが腕をがぶりとやられた
らしい。娘さんが車で病院へ連れていったという。

この犬は、よく訓練されてかつては災害救助犬としても働いていた。
なんでもすごい血統だとかで、親の名前は私たちにはとても発音できないような
難しさだ(笑) だが、飼い主家族の離婚その他のトラブルで、ここ2、3年で
すっかりグレてしまい、危険な犬になってしまった。
お向かいの旦那さんも、夏に芝刈りしていて突然噛まれてしまったという。
TABIも、子犬の頃にさんざん痛めつけられ、決して近寄ろうとしない。

飼い主の話では、最近になって股関節に問題があることがわかり、その痛みで
イライラしてこんなになってしまったとのことだ。ほんとかねえ…
「クリスマス休暇が終わったら、病院に連れていく」と言っていたそうだ。

これはもちろん、「安楽死させる」という意味だ。
まだ7歳にもなっていなく、もともと良い犬なのにもったいない話だ。
しかし、人を噛むことがこう癖になってしまい、しかも飼い主側にそれを矯正
しようという意志が全くないとなると、それも仕方あるまい。
よその子供の腕一本でも噛み千切ったら、アニマルコントロールにその場で射殺
されることだってありうる。
この犬の場合、いずれにしろ処刑は時間の問題なのだ。

「名犬」から「迷犬」への転落。運命は、皮肉だ。


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