TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

けなげな子

2007-12-09 21:38:21 | インポート
TABIを見ていて、つくづくこの子はけなげだと思う。

私が不在の間は、夫も仕事が忙しいので散歩だって一日朝晩の二回、それも
短時間しか連れてってもらえなかった。餌を食べさせるのを忘れたことも。
ある日、夫が帰宅すると、キッチンの床に鳥の羽が散らばっていた。
どうやら、ひもじくて仕方のなかったTABIは、ドッグドアから裏庭に出て
庭にやってくる鳥をつかまえて持ち帰り、食べたらしい。

そんな具合だったから、空港に迎えに来た時のTABIの喜びようといったら。
「これでまた毎日美味しいご飯が食べられる!」と、踊りまくっていた。
しかし、私が熱でダウン。

帰国してすぐの週末は、アジリティ競技会だった。
うちから車で二時間ほどの町なので、ホテルを予約してあった。しかし、私
は高熱で歩くのもやっと。私はいいからTABIを連れて行って来て、と夫に
頼んだが、「うちに帰ったらお前が冷たくなってた、なんてことになったら
大変だから」と、夫は私を極寒地用寝袋でくるんで車のシートを倒して寝台車
みたいにして寝かせ、アジ荷物を積んで会場まで走った。

ホテルはスイートだったので、私は暗くした寝室で二日間、眠ったきり。
その間、夫とTABIは競技会で合計5つのQ、全て一等を獲得。TABIは、新しい
お友達もたくさん作ったらしい。

その後も数日間は私はダウンしたままだったが、TABIは「遊ぼう!」とせがむ
こともせず、昏々と眠り続ける私につきあって私の足元に丸くなり、一日中
一緒にいてくれた。気分が悪くなり洗面台にヨロヨロ歩いていくと、とぼとぼと
ついてきてすぐそばに座る。ベッドにもどると、またついてきてくるりと
丸くなり、目を閉じる。あの子の体温の暖かさが、どれほど慰めになったことか。

この子は、私の宝物。
授けてくれた神様に、感謝。


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