TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

死ぬ権利

2010-04-24 13:24:58 | インポート
社会運動家Bernice Packfordが亡くなったことを、ネットで知る。

彼女のインタビュー記事を読んだばかりなので、ちょっとびっくり。
95歳の彼女は、自殺幇助の合法化を訴え続けてきた。記事によると彼女は
自宅で死亡しているのが発見されたというが、死因については当局は何も
触れていない。

明らかに、プロの仕事である。彼らは、証拠を残さない。
願いがかなって良かったではないか。だが彼女のように有名人ならいくらでも
ツテを頼って願いをかなえることができようが、一般庶民はそうはいかない。

これをきっかけに、早く自殺幇助が合法化されて欲しいものである。
アメリカじゃあオレゴン州がすでにやってる。カナダも続くべきだ。


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究極の過保護

2010-04-24 13:12:46 | インポート
美容院で、人間ウォッチング。

私をいつも担当してくれるのは、ベトナムからの移民女性。彼女は東洋人の
髪の扱いが得意なだけでなく、仕事が丁寧で気に入っている。

今日行ってみると、インド系の家族連れが待合室を占領していた。美容師は
受付で、「急にすぐにやってくれって言われて。ごめんなさいね、この家族
のあとにすぐあなたを入れるから」とすまなそうに言う。時間はあるから
いいのよ、と言って、私は待つことに。

インド系は妻のほうは英語の訛りがなく、おそらく移民第二世代。夫のほうは
インド訛りガンガン。だが双方ともビジネススーツに金のアクセサリー、
帰りはメルセデスに乗って帰ったところを見るとホワイトカラーのエリート
らしい。彼らの息子達は、店内を走り回って商品をいたずらするわ、奇声を
あげるわ、やりたい放題である。

お兄ちゃん(たぶん中学生)の散髪の番になると、椅子にかけた息子を両親
が取り囲んだ。私を含め他の客や美容師達が何事かと見守るなか、夫のほうは
「ここを5ミリ、ここからここまでは…」と美容師に細かく注文を始める。
妻のほうは「まだハサミを入れないで!この子がじっとするまで待つのよ。
今よ!今」と、息子につきっきりで監督している。

弟の散髪も同様で、店内には両親が次々に与える指示がこだまし、客も店員も
この異様な事態にあっけにとられるばかり。たかが散髪に親がここまで干渉
するとは、この子達は脳に異常でもあるのか?

最近は異常に過保護な親が増えた、と教員をしている友人がこぼしていたが、
これでは驚きを越えて吹き出してしまう。

それと、このインド系は最近多い移民間差別の典型でもある。
アメリカもカナダも昔から人種差別は深い問題だが、カナダは移民が増えた
今では、移民同士の間でのイジメが横行している。このケースでも、インド
系がわざわざベトナム女性を生贄に選んだのは、彼女が第一世代移民で英語
がたどたどしく、いじめがいがあるからである。ホワイトカラーの自分達
は、同じ移民系でもブルーカラーで言葉に自信のない彼女を手荒く扱っても
当然だ、という意識のあらわれだ。白人の美容師相手では、さすがにこんな
マネは彼らにもできなかっただろう。

救いは、ベトナム女性の明るい性格。お会計の時にはクーポンたくさん
もらっちゃった。


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