TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

夏の思い出

2011-02-02 06:09:24 | インポート
今日は、デザートにStrawberry shortcakeを焼く。

冷凍庫を整理してて、苺のパックを発見。
昨年の夏、ファーマーズ・マーケットでつみたて苺を大量に買い、小分けに
して冷凍してたやつ。まだ少し残っていたのだった。甘く煮てゆるめのジャム
に加工した。

ところで、日本のストロベリー・ショートケーキと、北米のStrawberry
shortcakeは似て非なるものであることは、アメリカに初めて行った二十数年前に
知った。日本のはフワフワのスポンジ生地に白い生クリームを塗り、新鮮な
苺を飾ったもの。どこのケーキ屋にもある定番で、子供の頃はケーキといえば
これかシュークリームだった。

しかし、アメリカのレストランで出てきたものはというと、biscuitを半分に
切ったものに生クリームをはさみ、つぶつぶ苺のソースをかけたものだった。
その後カナダで食べたのも、そのタイプ。一個で一食分になるほどデカかった。

またこのbiscuitなるものも、日本でいうビスケットとは異なる。
北米で言うbiscuitは、どちらかというとスコーンに近い、厚みがあってナイフ
でサクッと切れるもの。日本のビスケットはイギリスのbiscuitと同じで、
赤ちゃんの歯固めビスケットのように固いタイプ。同じ名前でも、両者は全く
違うものである。

しかもややこしいのは、カナダはイギリスの影響がアメリカより強いため、
biscuitといっても人によってどっちを意味しているのか、確認しないと正確
にはわからない。こういうことは、実際にその国に生活しないと気づかない
点である。よく和訳された本を読んでて意味が変な箇所があるが、翻訳者が
辞書からの情報しか得られない場合、それは仕方ないことと言える。

さて、夫に生クリームの泡立てを手伝ってもらい、Strawberry shortcakeは
ことのほか美味しくできた。甘みをおさえた苺のソースが、苺の香りを強く
出していて良かった。暑い夏の日が蘇る。冷凍庫は、タイムマシーンのように
思い出を保存する役割もあるのであった。


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