TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

村上春樹は体に悪い

2011-02-13 12:36:35 | インポート
ことを、実体験。

昨年、日本のお友達から「1Q84」の1と2が送られてきて、村上春樹が嫌い
な私はやっとの思いで読み終えたことは、日記にも書いた。ホッとしたのも
束の間、今度は3が届いた。

う?ん…と唸ってしまった私。彼女の好意を無駄にしたくないので、一日
百ページずつ我慢して読むことに。六日で読了する計算。そしてやっと、
あのけったるい変な翻訳みたいな文章の羅列から解放された。

読み始めてすぐ、両腕の内側に真っ赤な発疹ができた。
何か体に悪いものを食べたのでも、洗剤や石鹸にかぶれたのでもない。
野生動物に咬まれたとか、毒性植物に接触したのでもない。熱を持って腫れて
いる発疹を冷水で冷やし、柔らかいガーゼで包み、夜は抗ヒスタミンを50mg
飲んで寝た。しかし、発疹はどんどん増え、上腕にも広がり肩に向かって
さらに範囲を広げつつあった。

これ以上ひどくなったら病院へ行かなきゃ、と思ってたが、ある時点でピタ
とおさまった。そして一晩で、ボコボコ腫れてた発疹が消え、炎症の跡が薄茶色
に残るのみとなった。よく考えると、その「時点」とは本を読み終えた日の
ことである。

私は村上春樹の書いたものにアレルギー反応を起こし、蕁麻疹ができたのだ。

こりゃもう今後は、禁ムラカミハルキである。
体に悪いし、時間の無駄だ。いやはや、恐ろしいことである。

ところで読んでてふと思ったのだが、彼独特のあの妙ちくりんな文章。
外国語に翻訳されることを予想して、ああいう書き方を始めたのだろうか。
日本語としては変きわまりないが、中学生の英作文の日本語訳と思えば確かに
理解できる。「永遠のジャック&ベティ」みたいな(笑)、「ジャックさん、
あなたの温かいコーヒーは好きですか」「ハイ、私の温かいコーヒーは決して
悪くありません」とかさ(笑)。ルー大柴が小説書くとああなる、ってかんじ?


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When In Rome

2011-02-13 12:33:08 | インポート
親友って、有難いもの。

東京の友人から国際電話がかかってきたのは、先日のこと。
「体の方は大丈夫なの?!」と、心配している。メールで「雪かきばっかだよ、
この頃」みたいな近況報告のついでに、主治医から脳腫瘍かもと言われたこと
も書いたら、それ読んで驚いたらしい。「ガン」とか「腫瘍」とかの言葉に
とても敏感なのだ。

「まだ脳腫瘍って診断が下ったわけじゃないし、平気よ。それに、MRIとかの
検査は待ち時間が長いから、あと半年くらい先だよ」と言うと、「そんなに
のんびりしてちゃダメじゃないの!悪性だったらどうするのよ」と心配する。

悪性だったらどうせ待っているうちに死んじゃうから、今から心配したって
無駄。カナダは医療はタダだが、すぐに必要な検査や手術が受けられないから
痛くても苦しくてもじっと順番が来るのを待つしかない。待つのが嫌なら、
アメリカへ出かけて自腹を切って検査・治療してくる他に方法はなく、カナダ
の有名人や政治家はみなそうやって助かっている。それ以外の一般人は、
運命に身を委ねるしかない。

というようなことを説明すると、非常に憤慨(カナダのシステムに)した様子
で、「日本に帰っておいでよ。私が手配してもいいよ」とまで言ってくれた。
確かに、すぐに診てもらえる日本の病院は便利だし、医療費も自腹を切った
としてもアメリカに比べたらとんでもなく安価である。

一人子の私にとって、彼女は姉のような存在であり、いつも親身になって
心配してくれる有難い人である。彼女の申し出は涙が出るほど嬉しく、その
気持ちはよくわかる。しかし、カナダ男に惚れて結婚しカナダに永住すること
を決めた馬鹿は私だし、こっちにあってはこっちのシステムに沿うしかないと
思っている。

第一、私は長生きしたくないとずっと願ってきたので、ガンとか言われても
驚かないのだ。私が死んじゃうと犬がかわいそうだな、とは思うけども。
バースデーケーキとか、焼いてくれる人がいなくなっちゃうもんね。


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