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TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

チビ

2012-08-22 15:13:12 | 犬話題
夕方、掃除していたら窓の外に白っぽい犬が。

首輪はなく、まだ若いがやせていて貧相な犬。
このへんで見たことないが、この近所は飼い犬が放し飼い状態で歩いているのはよくあることみたいなので、またかと思い気にしなかった。

夫が帰宅し、TABIと一緒に外に出たところ、うちのガレージに白い犬が入ってきた。
さっき見た犬だ。30分以上も、放浪してたのだ。

おとなしく人なつこい。TABIとも仲良くうちとけている。
水をやったら、喉が渇いてたらしくゴクゴク。



首輪など身元のわかるものは何ひとつつけていない。
とてもかわいい顔した雑種だが、ものすごく痩せている!体高14インチくらいなのに、空気みたいに軽い。肋骨が浮き出ているし、まさに骨と皮。なにか病気で食べられないのかと思ったが、オヤツをあげると喜んで食べる。

とりあえずTABIの散歩の時間なので、一緒に歩きながら近所の人にこの子を知ってるか聞いてまわることに。

リードにつなぐと、おとなしく歩く。
これまで世話した迷子犬のなかでは、トップクラスの良い子だ。
道々いろんな人に聞いてみたが、みな「さあ、見たことないね。でもカワイイ子だね!もらっちゃえば?」と言う。

森の中で、Judyが犬を散歩してるのに出くわす。
「この子、知らない?」と聞くと、
「ああ、角の家の犬よ。よくフラフラしてるのよ、この子は」だって。

なんでもこの子の飼い主は、小学生の男の子3人(そろいもそろって超悪ガキ)がいて、この子のほかにも一頭小型犬がいたが、あまり面倒を見ないので犬はいつも脱走して界隈をウロウロしてるのだとか。小型犬は、そのうちどこかへ消えてしまい、どこに行ったかわからない。
「他人の家庭に口出したくないけど、犬がかわいそうだわね。こんなにやせてるし」と、彼女。

ま、とりあえず飼い主がわかったので、その角の家へ連れてゆく。
このあたりの新興住宅街の中でも、大きな家である。こんな家に住んでるくせに、犬に食わせてないのかよ。ドアベルを鳴らしたが、応答がない。仕方なく、我が家に連れてゆきご飯を食べさせた。



夫とあらためて犬の体をさわってみたが、長毛をカットしているから余計に痩せているのが目立つ。オスで成犬だが去勢してない。でもTABIと激突しないのは、栄養失調でホルモンが出てないんじゃ?とにかくおとなしいのは、性格が良いというより腹が減ってて元気がないだけなのかも。

夫は気に入ってしまい、「うちで飼おうよ」などと言い出す。
仮の名前として私がチビと名づけ(あんまり小さいから)、ご飯をあげたりしたが、よそのうちの犬とわかった以上うちで飼うわけにはいかない。それに、あんまり飼い主にかわいがられてなくたって、やっぱりこの子はうちに帰りたいんだと思う。その証拠に、玄関の方をしょっちゅう気にしている。家族がむかえに来てくれると思ってるんだ。

夫は「今夜はうちへ泊まらせよう」などと言い出したが、私が断固反対。「ダメよ、もう一度飼い主の家に連れて行って」と言うと、渋々夫はリードをチビにつけた。

ほどなくして、夫は一人で帰宅。
飼い主の子供が、自転車で通ってたのだそう。犬は、すぐその男の子に気づいて駆けていったらしい。犬の名前は、OZZIE。

ガッカリしている夫に、私は言った。
「またお腹空いたら、チビはうちに来てご飯食べていけばいいのよ」


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