TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

オーガニック幻想

2014-01-11 07:52:17 | カナダ話題
やっぱ自給自足しか道はないか(笑)

カナダで販売されている「オーガニック」のレベルがついた野菜類の約半数から、残留農薬が発見されたというニュースが話題となっている。よく勘違いされるが、英語のOrganicと日本語の無農薬(の作物)とは同意義じゃない。オーガニック農家は、許可された農薬なら一定の範囲内で使っていいことになっている。

だから完全無農薬じゃない。それと、よその畑から農薬が運ばれてきたり、輸送の途中で他の作物と一緒になって農薬がくっついたりすることがあるから、100%無農薬状態は保つことが不可能ともいえる。だけど問題は、テストされた野菜の中には基準を超える農薬が多種類発見されたものがあり、これは明らかに農家がわざと基準以上の農薬散布したとしか思えないと専門家は語る。さらに問題は、そうした野菜を無農薬と信じて健康のためにわざわざ高いお金を払っている消費者がバカを見ている現実である。

アメリカはこういうことに厳しくて、法律で取り締まって違反者には高額の罰金や禁固刑まで処される。だけどカナダは、「健康に害が及ばない限り、処罰はなし」なんだそうだ。ま、ちょっと農薬かかったトマト食って死んだやつとかいないから、何にもしないってことね。

まあね、私も以前カナダの自然食業界で働いていたから、こういうのはもう何十年と続いてるのを知っている。オーガニックとか自然とかいろいろレベルをつけたところで、中身が本物かどうかは消費者には知るよしもないのだ。「オーガニック材料を使ってます」と宣伝してたレストランだって、実際には野菜なんか近所の韓国系八百屋から普通の野菜を仕入れていた。安いから。オーナーは、「健康のために」って言って自分達の野菜は自然食の店からオーガニックのを買っていた。世の中、そんなもんだよ。

ドッグフードも似たような事情なんだけど、私が常に言ってるのは他人のやることは信用できないってこと。本当に安全なものを食べたかったら、自分で育てた野菜を自分で調理して食べるしかない。自給自足が無理だったら、せめて自分で材料をそろえて作って食べる。それしか自分(と犬)の身を守る方法はないと思うな。


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