TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Food, Inc.

2009-10-19 14:16:44 | インポート
食に関心のある人必見。

Fast Food Nationの著者であるEric Schlosserが出演している。あの映画
で言い足りなかったことがここにあり、といったかんじだろうか。
ごく少数の大企業がいかにアメリカの農業、牧畜業、食品産業を裏で牛耳って
いるか。どのようにして人々は体に悪い食べ物を食べずにいられない状況に
陥ってしまうのか。E.Coli中毒で死者を出したにもかかわらず、国があまりに
お粗末な対応しか出来なかったのは何故か。そうしたことのカラクリが、
よくわかる。

悔しいのは、国がこうした悪徳企業を全面的に保護しているから出口がない
点である。薬まみれ菌まみれの食肉を大量生産しなければならない農家は、
そうしなければ食っていけない境遇に陥ってしまった、加害者というより
被害者だ。

映画の最後では「消費者としてできるかぎりの努力をして、世の中を変えて
いこう」みたいなヒントがいろいろ出てくる。要は、地元でとれたもの、
無農薬のものを買って地元農家を応援しよう、みたいな。

まあそれはいいんだけど、私はいわゆる「オーガニック」とかファーマーズ
マーケットの商売にも裏と表があり、そんなにみんな正直でマジメでないこと
を知っているから、そう簡単には同調できない。次回の映画は、こうした
似非オーガニック商売のえげつなさをレポートしてもらいたいものだ。

さて、TABIちゃんの足は大分よくなり、出血も止まってきた。しかし「舐めて
ないな」と思ってカラーをはずしてやると、すぐ舐め出す!全くもう。
だけど元気が出てきて夫とプロレス遊びをしてるし、食欲が出て今日は夕食
に豚肉どんぶりをモリモリ食べてくれた。季節的にかなり寒くなってきたので
傷が化膿しにくいのも幸いだ。早く良くな?れ。


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TABI受難の日その3

2009-10-17 14:11:47 | インポート
かわいそうなんだけど、つい笑ってしまう。

「傷口を舐めないように」と、動物病院でかぶせてもらったエリザベス・カラー。
子犬の時に去勢手術のあと使ったことがあるが、あの時は自分でくいちぎって
取ってしまった。今回のはもっと大きくて、とても口が届かない。本犬は、
とても不満そうだが、こちらは安心である。

しかし大きいため、階段を下りるにもドアを潜り抜けるにもひっかかってしまう。
ドン!ボカン!とあちこちにぶつかりながら、家中を歩いている姿がもう
おかしくて吹き出してしまう。

カラーをつけているからといって、油断はできない。カラーはとれないが、
どうやったのか足のカバーと包帯をとってしまった。二、三日は傷口にバイキン
が入らないよう保護してなければならないのに。カバーをさらに工夫して、
上下でとめるようにかぶせてみたら、うまくいった。

Jenniferからメール、「うちの犬もやったのよ、昔。根元まで折れてたから
手術で骨折を治して大変だったわ。お大事に」そして彼女は、次回の競技会
のときに今回分をまわすから、と言ってくれた。ありがたい!

今日はあの子は、運動はできないし首に変なものついてるし、足はうっとお
しいで不機嫌。食欲もあまりなく、ミニ・ステーキをレアに焼いたのを少し
食べただけ。いつもより長い時間、ベッドで寝ている。熱はないし、傷の
感染もないし、じっくり休養すれば早く良くなるだろう。


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TABI受難の日その2

2009-10-16 14:16:01 | インポート
予想してたとおり、朝起きたら足の包帯はとれていた。

舐めに舐めたらしく、また出血してベッドカバーがまっかっか!
今度はとれないように工夫して靴下カバーをかぶせておく。こういう時のため
用にブーティーもあるのだが、引越し荷物のどこに入っているのやら。

何も言わないが舐めたがるということは、痛いに違いない。ホメオのArnica
とHypericumを五分おきに数回飲ませる。そのうちぐっすりと眠ってしまった。

お散歩は近所を短時間、オシッコとウンチをするためだけに出す。帰宅して
傷をあらためて見ると、割れた爪の根元付近に血豆みたいのが見え、まだ
軽く出血している。とりあえず割れた爪はとらないといけないが、ちょっと
素人では無理。夫はまだ「たいしたことないよ」と反対しているが、獣医に
電話して急患ということで夕方診てもらうことに。

やれやれ、と思ってTABIの顔を見ると、おでこになにかついている。今の時期、
ちくちくした草の実が散歩のたびについてくるので、それだと思ってとろうと
したら違う!ティックだ!三年前のカリフォルニアを思い出す。ティック用
ピンセットも持っているが、これも引越し荷物の箱。夫のアーミーナイフの
小道具で代用し、上手く頭ごと引きずり出すことに成功。すぐに空瓶に入れた
消毒用アルコール液に入れる。

ティックなんて滅多にやられないのに、やっぱ怪我して弱っているのが虫にも
わかるのだろうか。

さて、獣医では割れてぶらぶらしている爪を根元近くからとってもらった。
新しく生える爪がきれいに生えるよう、その爪全体を思い切って深くカット。
クイックが丸見えで、かなり出血したらしく毛に血が飛び散っている。
幸いにも足の指の骨や爪の根元まで達していないので、これ以上の手術は
おそらく必要ないだろう。傷の化膿さえなければ、爪が伸びてくれば普通に
戻れるとのこと。

しかし今週末のアジリティ競技会は欠席するしかない。
エントリー料は戻ってこないが、仕方ない。今回は、みんなで体を休めること
にしよう。かわいそうにTABIは、夕食のとき好物の牛肉にも口をつけない。
でも、私達がデザートを食べてたら「くれ?」と寄って来た(笑)

早く治して、また遠出しようね。


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TABI受難の日

2009-10-16 13:51:53 | インポート
まるで予知したような。

夕方、帰宅した夫とお茶を飲みながら「TABIが怪我や病気でつらいのを見たら
かわってやりたい、と思うのは親心だよね。自分が痛い思いしてすむなら、
いくらでもこの子の代わりに耐えられる」と話したばかりであった。

TABIと公園へ散歩に行った夫が玄関で「タオル!」と言うのでかけつけると、
玄関のタイルが血でまっかっか。公園の滑り台で遊んでいて、TABIの足の爪
が何かにひっかかったらしい。狼爪でなく、後ろ足である。本犬はちっとも
痛そうなふりはせず、ちょこまか動くので玄関から台所、お風呂場まで広範囲
に血が散乱。前の家はカーペットだったが、ここはフローリングとタイルのみ
なので掃除が楽だが。

シャワーで泥汚れを流してよく見ると、爪が血管まで割けており、クイックが
露出している。出血が多いのも納得。とりあえずクイック・ストップをたっぷり
ふりかけ、ガーゼをのせて包帯を巻いて靴下をかぶせておく。

クイック・ストップの威力はたいしたもので、あれだけドクドク出血してた
のが十分ほどで止まってきた。とりあえず今夜は触らないで、明日になったら
獣医へ連れて行こう。夫は「こんなもの、ほっとけば治る」と言うが、
これまでに経験した割れ爪は軽度だったから自然に治ったが、今回はかなり
深い。爪の怪我はこじれるとヤバイし、知人のラブは指を切断する結果になった。

たまたま自分用に買ってあったホメオのレメディでちょうど良いのがあった
ので、TABIに飲ませておく。本犬は食欲旺盛だし、動くなと言ってるのに
カウチに飛び乗ったりしてヘラヘラしている。全く、世間ではシニアと呼ばれる
年頃なのに、元気過ぎて若い犬と同じエネルギーをもてあましているから
こんな怪我もするのか。ま、それはそれであの子らしくていいではないか。


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A Short Stay in Switzerland

2009-10-13 14:01:08 | インポート
こんな便利なものを利用しないテはない。

不治の病に侵され体の自由を失った初老の英国人女医が、自分の意思でスイス
にある自殺幇助クリニックへ出向き自ら命を絶つという実話にもとずいている。
末期患者の自殺幇助が法律で許されているのは今のところ、他にもオランダ、
ベルギーやアメリカのオレゴン州があるが、全てその地に居住している人で
なければならず、規則も大変厳しいそうである。そこいくとスイスは太っ腹
で、旅行者でもそのクリニックが認めれば死なせてもらえるのである。
お年寄りがツアー組んでなだれこむかというと、まあそこまで簡単ではない
みたいだが。

自殺幇助については当然賛否両論あり、不毛な議論におちいるだけだ。
だが、本当に重い病気を経験したり、家族が助からない病気で苦しんで苦しんで
苦しみ抜いて死ぬのを看取った人ならば、このクリニックへ片道の旅をする
人々の気持ちがよくわかるだろう。延命治療というのは、必ずしも患者本人
のためにあるのではない。

アメリカでは病院は完全なビジネスであるから、延命や緩和ケアのような利益
につながるほうをむしろ良しとし、安楽死は今後もなかなか認められないの
ではないか。オレゴンは非常に発展的といえる。カナダは逆に、わりと早い
うちに安楽死がどこかの州で認められるような気がする。どうせ見込みのない
病人に、国のお金で治療を施すよりも、早期に引導を渡した方が国の財政に
とっては好都合だからだ。

ところで件のクリニックの近くの湖で、このところ人骨がゴロゴロ流れついて
苦情になっているとか。この映画のように家族と一緒にスイスに飛んで、
帰りは火葬したお骨を家族がちゃんと持ち帰ってくれるケースばかりでない
のだ。誰にも言わずひっそり一人で死にに来た人のお骨は、引き取り手がない
から湖にまくしかない。それで骨だらけ、水質汚染につながっているという。
う?ん、自分の最期を決めるのはいいけど、死んだあとまで他所さまに迷惑
かけるのはいかがなものか。


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