TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

コンピュータとの対決

2011-02-16 14:56:51 | インポート
いずれこういう日が来ると思ってた。

Jeopardyで、これまでのチャンピオン二人とIBMのコンピュータWatsonが
対決するという、前代未聞の試みが今週から始まった。SF小説でしか見られない
ようなことが、現実に起きるのだからおもしろい。

おそらくはWatsonが優勢だろう、という大方の予想どおり、彼は快調に稼ぎ
まくっている。解答者はボタンを押してその速さも競うのがこのクイズ
番組の見所で、その点そりゃあ人間は機械にかないっこない。例えば競技会で
人間がストップウォッチで計るのと、電子タイマーと比べたらタイマーの
方がはるかに正確なのは明らか。人間の手の反応は、機械より遅い。

しかしWatsonは、賞金の掛け金の計算が下手というか、よく理解できてない。
Daily Doubleで彼は、$6,435という「?」な掛け金を出し、司会者が首を
ひねる場面が。このへん、IBMも修正が必要では。

今夜の最後のクイズは、
Its largest airport is named for a World War II hero;
its second largest, for a World War II battle

私は「Chicagoよ、これは」と夫に言い、二人の人間解答者も同じ答えで正解。
しかしWatsonは、Torontoと答えて敗退。彼はO'Hareを知らないのか?
O'Hareはハブだから、アメリカのビジネスマンならたいてい誰でもこのくらい
の知識は出張の際に身につくし、ファイナルにしては簡単なクイズだと思う。
やっぱコンピュータは出張とかないから(笑)、人間が与えた知識しか保存
してないし、わかんないだろうね。

ちなみにシカゴの二番目に大きい空港は、Midway Internationalでございますよ、
みなさま。


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村上春樹は体に悪い

2011-02-13 12:36:35 | インポート
ことを、実体験。

昨年、日本のお友達から「1Q84」の1と2が送られてきて、村上春樹が嫌い
な私はやっとの思いで読み終えたことは、日記にも書いた。ホッとしたのも
束の間、今度は3が届いた。

う?ん…と唸ってしまった私。彼女の好意を無駄にしたくないので、一日
百ページずつ我慢して読むことに。六日で読了する計算。そしてやっと、
あのけったるい変な翻訳みたいな文章の羅列から解放された。

読み始めてすぐ、両腕の内側に真っ赤な発疹ができた。
何か体に悪いものを食べたのでも、洗剤や石鹸にかぶれたのでもない。
野生動物に咬まれたとか、毒性植物に接触したのでもない。熱を持って腫れて
いる発疹を冷水で冷やし、柔らかいガーゼで包み、夜は抗ヒスタミンを50mg
飲んで寝た。しかし、発疹はどんどん増え、上腕にも広がり肩に向かって
さらに範囲を広げつつあった。

これ以上ひどくなったら病院へ行かなきゃ、と思ってたが、ある時点でピタ
とおさまった。そして一晩で、ボコボコ腫れてた発疹が消え、炎症の跡が薄茶色
に残るのみとなった。よく考えると、その「時点」とは本を読み終えた日の
ことである。

私は村上春樹の書いたものにアレルギー反応を起こし、蕁麻疹ができたのだ。

こりゃもう今後は、禁ムラカミハルキである。
体に悪いし、時間の無駄だ。いやはや、恐ろしいことである。

ところで読んでてふと思ったのだが、彼独特のあの妙ちくりんな文章。
外国語に翻訳されることを予想して、ああいう書き方を始めたのだろうか。
日本語としては変きわまりないが、中学生の英作文の日本語訳と思えば確かに
理解できる。「永遠のジャック&ベティ」みたいな(笑)、「ジャックさん、
あなたの温かいコーヒーは好きですか」「ハイ、私の温かいコーヒーは決して
悪くありません」とかさ(笑)。ルー大柴が小説書くとああなる、ってかんじ?


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When In Rome

2011-02-13 12:33:08 | インポート
親友って、有難いもの。

東京の友人から国際電話がかかってきたのは、先日のこと。
「体の方は大丈夫なの?!」と、心配している。メールで「雪かきばっかだよ、
この頃」みたいな近況報告のついでに、主治医から脳腫瘍かもと言われたこと
も書いたら、それ読んで驚いたらしい。「ガン」とか「腫瘍」とかの言葉に
とても敏感なのだ。

「まだ脳腫瘍って診断が下ったわけじゃないし、平気よ。それに、MRIとかの
検査は待ち時間が長いから、あと半年くらい先だよ」と言うと、「そんなに
のんびりしてちゃダメじゃないの!悪性だったらどうするのよ」と心配する。

悪性だったらどうせ待っているうちに死んじゃうから、今から心配したって
無駄。カナダは医療はタダだが、すぐに必要な検査や手術が受けられないから
痛くても苦しくてもじっと順番が来るのを待つしかない。待つのが嫌なら、
アメリカへ出かけて自腹を切って検査・治療してくる他に方法はなく、カナダ
の有名人や政治家はみなそうやって助かっている。それ以外の一般人は、
運命に身を委ねるしかない。

というようなことを説明すると、非常に憤慨(カナダのシステムに)した様子
で、「日本に帰っておいでよ。私が手配してもいいよ」とまで言ってくれた。
確かに、すぐに診てもらえる日本の病院は便利だし、医療費も自腹を切った
としてもアメリカに比べたらとんでもなく安価である。

一人子の私にとって、彼女は姉のような存在であり、いつも親身になって
心配してくれる有難い人である。彼女の申し出は涙が出るほど嬉しく、その
気持ちはよくわかる。しかし、カナダ男に惚れて結婚しカナダに永住すること
を決めた馬鹿は私だし、こっちにあってはこっちのシステムに沿うしかないと
思っている。

第一、私は長生きしたくないとずっと願ってきたので、ガンとか言われても
驚かないのだ。私が死んじゃうと犬がかわいそうだな、とは思うけども。
バースデーケーキとか、焼いてくれる人がいなくなっちゃうもんね。


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キイライム・パイ再び

2011-02-09 13:20:09 | インポート
夫の部下が、メキシコ旅行のおみやげをくれたのは先週。

彼らは毎年、冬になると休暇をとってメキシコへ行く。
「何か欲しいものある?」と聞かれたので、「キイライム絞りを是非!」
と頼んでおいた。

キイライム・パイを作るのに欠かせないキイライム、金柑をちょっと大きく
したくらいだから汁を絞るのが一苦労。しかも、パイ一個を作るのにキイライム
は二十個近く必要だ。ジューサーみたいな機械だと皮の苦味が出てしまうので、
人力に頼るしかない。前回は夫に絞らせ、彼もほとほと懲りてしまった。

メキシコでキイライム専用絞り器を売っていることがわかったので、私は
前から彼らがまたメキシコ旅行へ出かけるのを待っていた。律儀にも彼らは
ちゃんと覚えていて、探して買ってきてくれた。見つけたのは、なんと
メキシコのWalMartだという。

「買ってきてくれたら、キイライム・パイを焼いてあげる」と約束していた
ので、新鮮なキイライムを買いにゆき、作った。今回も夫が絞り係りだったが、
さすが専用絞り器は優秀でおもしろいように汁が出る。16個のライムが、
あっという間に絞れてしまった。

生クリームで焼きあがったパイを飾り、昨夜持っていった。
今日夫が職場で「どうだった?」と聞くと、「あっという間にみんなでたいら
げてしまった」とのこと。美味しかったらしい。良かった!

今週末は、またキイライムを買って来よう。
そして今度は私達と犬とで味わおう。


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八日目の蝉

2011-02-09 13:03:40 | インポート
日本の友人から送られてきた本。

昨年送ってもらった「告白」に比べたら、はるかに話がよく練れていて
話の筋もplausibleである。さすがプロの物書きを長年やってきた人だ。
プロだと編集の人がリサーチを引き受けてくれるから、ピントのはずれた
ことは書かないようになってるんだろう。

ただ私は子供が大嫌いだから、他人の子供を誘拐して逃亡生活する主人公の
女には感情移入が全くできなかった。すごい苦労して、あげくに捕まって
しまい、獄中生活なんて馬鹿としか思えない。物語の最後も、なんだか
中途半端で「え、コレで終わり?」ってかんじ。新聞小説だったそうだから、
最後の方で人気がなくって打ち切りになったんだろうか。

話に出てくる変なカルト集団、いろんなのをモデルに作り上げたのだろうが、
まず思い浮かぶのはヤマギシ会だ。実家の近所にも、よくヤマギシ会のトラック
が来て自然食を売っていた。私も無農薬野菜とかパンとか、買ったことがある。
結構おいしかった。

身を隠すのにカルトを利用するってのは、確かに賢いかも。
アメリカじゃあメキシコに逃げるか、アラスカに引っ越すか、あるいはやっぱ
カルトだもんな。日本は島国だから逃げるったって限られているし、言葉の
問題もあるんで選択が狭い。そういう点では、小説家泣かせかもしれない。
主人公を逃亡させると、どうしてもスケールが小さくなってしまう。

ところでこれは映画やテレビにもなったそうだが、そこまでおもしろいか?
てえと、う?ん…。ま、好みの問題かな。


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