「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

刑事の立場、親友という立場、その狭間で苦悩するテキサス

2013-10-18 07:19:25 | ビバ!チバテレビ
本日のチバテレ・テキサス編は、テキサスの初単独主演編といっていい、

第125話 49.12.06 友達 (テキサス)

ゲスト:小倉一郎
 長浜藤夫 高木彩
 吉田未来 綿引洪
 加藤真知子 高山秀雄 田川恒夫 内藤栄造 岸野小百合 岩崎智江 中島公子 天野勇生

脚本:鎌田敏夫
監督:山本迪夫

テキサスと同居する八木の恋人・圭子が部屋にやってきた。
どうやら結婚するつもりであるようであるが、テキサスの職業が刑事だと判った圭子は人知れず表情を堅くした。
一方あるマンションで男性が撲殺される。
その男性の手帳にはイニシャルと電話番号がずらりと並んでおり、一係で手分けしてその電話番号の主にあたるといずれも何かを隠した様子で、被害者との関係を否定する。
さらにその中の一人が圭子であったため、テキサスは八木の気持ちを考え真剣に悩む。そのうち手帳に載っていた商事会社の課長が自殺したことから、被害者は他人の秘密をかぎつけては強請る常習犯であったことが判る。
殺人の犯人はある団地の主婦で、彼女を逮捕して解決したが、被害者の強請りのネタの中にあるイニシャルが入った注射器が発見された・・・。

後の勝野さん主演『俺たちの朝』の原型になったと言われる作品、テキサスと八木の関係、その中に八木の婚約者が波紋を「持ち込んで」きます。
テキサスは刑事という立場と三上順というひとりの若者としての立場の両面で葛藤し悩みます。
今までのテキサス主演編は誰かと組んだものでしたが、登場編を除き初めてテキサス自身が濃厚に描かれるエポック的な作品でもあると思います。


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岩城家の波乱/ブルースの焦りとザ・刑事 山さん

2013-10-18 07:18:15 | 日テレプラス日誌
本日の日テレプラス・ブルース登場編は、2作とも考えさせられる作品です。

第575話 58.11.04 向い風 (マミー)

セミレギュラー:成田光子/服部賢悟 中原有弥子

ゲスト:上原ゆかり
 尾美としのり
 桐原史雄 神田正夫
 磯村千花子 星野祐輝 大和撫子 増田順司 麻ミナ 岸本功 深谷みさお 五十嵐美鈴 丸山詠二 酒井郷博 飯塚亮平 飯塚洋輔 枝口浩史 野崎孝子 岡田二三

脚本:亜槍文代 小川英 
監督:堀内泰治

ある日の夕方、令子の娘・陽子と近所の二歳になる女の子・夏美が行方不明になり、翌朝2人はいつも遊んでいる白樺公園近くで発見される。
その後、2人は激しい腹痛を起こしたが、医者によると食べ過ぎが原因だった。
数日後、今度は令子の息子・裕太がやはり二歳になる恒という男の子と共に同じように行方不明になり発見された。
一係では岩城家の双子が相次いでさらわれたことで、令子かもしくは殉職したロッキー、その両方の怨恨の線で捜査を進めたものの容疑者は全員シロだった。
ラガーの聞き込みで連れ去り犯人は身長が170センチぐらいの老婦人であることを突き止める。
一方、令子は他に被害に遭った子供たちの家に事情聴取に向かうものの冷たくあしらわれ、双子の周りからも遊び相手が消えていった。
さすがに令子も精神的にくじけそうになる。
それでも令子は歯を食いしばって捜査を続行、犯人像に合致する老婆の存在を突き止めたものの、老婆は既に亡くなっていた。
ドックはその話をきいて、最初に老婆の件を証言した高校生・保に疑いを抱いた・・・。

マミー主演は受難編が続きますが、今回は亜槍さんらしく殺しのない事件でありながら、令子の愛する双子が事件に巻き込まれてしまい、さらにはそのことである意味岩城家が「村八分」に遭ってしまうという展開に、岩城家ファンにはちょっと居たたまれない話になっています。
さらに屈折した愛情を抱いた「男」の、その身勝手な矛先に幼い子供が選ばれるという恐ろしい面もあったりして、結構問題提起性が高い作品になっていると思います。
尾美さんは・・・いまだにこの頃のイメージですね、私は(^_^;)

あ、ブルース散髪です(^_^;)


第576話 58.11.11 刑事・山さん (山さん・ブルース)

セミレギュラー:三上剛仙
ゲスト:森田順平
 山口豪久 木内マキ 片岡弘貴
 木田愛子 三川雄三 市川好朗
 渡辺知子 西屋東 三沢もとこ 吉田太門 金子勝美 岸野一彦 松尾文人 宇佐美多恵子 平野義和 野川ひとみ 亀田順子 中村友子

脚本:小川英 尾西兼一
監督:堀内泰治

或る夜、女子大生の京子が偶然通りかかった山さんとブルースの目前で焼死した。
ガソリンを被った焼身自殺のように見られたが、ガソリンに関連する遺留品に京子の指紋が発見されず、殺人の疑いも持たれた。
さらに解剖の結果、京子は妊娠三か月であったことが判明し彼女の男性関係を調査した結果、3人の男が浮かび上がる。
山さんは3人に当たるが、山さんの感触で小柳が一番怪しいということになる。
京子は産婦人科で中絶しようとしたことや、その翌日に結婚すると友人に打ち明けていたことが判る。
小柳をマークするドックとブルース、それに気づいた小柳が必死に逃げ出してしまい、ダンプに撥ねられ、人殺しじゃないと言い残し息を引き取ってしまう。
最後まで小柳を追跡していたブルースはショックを受ける。さらに小柳は刑事たちの尾行に精神的に参っており、必死に逃げ出した理由も判り、さらに京子との関係も友達以上のものは発見できなかった。
さらにトシさんが小柳の母親から借りた日記には、京子の死後に妊娠を知り、さらに犯人を知っているような記載があり、小柳はシロであったという考え方が強まる。
一方、ブルースは松川という京子に付き纏っていた第4の男をマークしたが、やはり逃げ出し建築現場から転落、落ちた場所が良かった為軽いけがですむが、山さんはそんなブルースを殴り飛ばしてしまう・・・。

山さんが降格になった初期の名作#41を「香らせる」ような作品であるのと同時に、いままで安定した捜査を続けていたブルースが初めてその気持が揺らぎ結果的に焦りを見せてしまうというのも描かれ、さらには死んだ容疑者は犯人ではない?という窮地にまで陥るという、アクションは少な目なものの、ハードな内容になっています。
容疑者が二転三転するのもさることながら、苦境を乗り切るため淡々と捜査を進める山さんの姿が何となくギャップ的に響く作品かと思います。

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