徹さんの急逝がじわりじわりと効いているけぶでございます<(_ _)>
なんというか、太陽OB(同時に太陽ファン)の中では、まだまだ太陽を後世への伝え役としても有望な方だったので、
その点でも残念なんですよね。
いや、本当に・・・本放送からの太陽ファンで若手の小職でも50歳、もう何が起きてもおかしくない年齢となってしまいました。
諸兄姉もどうかお身体の方ご自愛ください。
さて、12/4サンテレビ・太陽放送は#135。
社会派で硬派な題材を取り入れ、ボスと宿敵「箱根の人」がクライマックスで静かに対決する意欲作であり傑作です。
近年ではここまで露骨な利権構造は無いと思いますが、この放送当時は色々あったと思います。
その事件性故、#86と同じくスッキリ解決とまではいきませんでしたが、「ある敗北」ではボスが敗北したイメージが強い感じですが、「箱根の人」も敗北しているわけで。
ただし。#86からの遺恨と云う部分では、個人的には結構スッキリした話です。
ということで、ある土地に絡んで殺人が起き、敏腕記者のキタさんが殺人事件の容疑者に陥れられるわけで・・・。
約1年後、裕次郎さんと草薙さんの立場が逆になった『大都会 戦いの日々』が製作されるわけですが、もしかするとこの作品はその「ベースソース」になったかもしれません・・・キタさんとバクさんは何となく似た感じですし。
北山「あの秘書の死体はまだ無い、それに誘拐されたという証拠もない。それで一体、警察には何ができるというんだ?」
藤堂「できるよ。あんたのペンが、俺に協力してくれればな。」
【地上波】サンテレビ・テキサス編
12/4(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス編 第23話)
サンテレビ1(地上波)
第135話 50.02.14 ある敗北 (ボス)
レギュラー:藤堂俊介
石原裕次郎
三上順
勝野洋
山村精一
露口茂
石塚誠
竜雷太
島公之
小野寺昭
野崎太郎
下川辰平
ゲスト:草薙幸二郎
高森玄
鹿沼エリ 桜田千枝子
幸田宗丸 入江正徳 伊藤洋子 並木静夫 若尾義昭 加藤茂雄
宇佐美淳
脚本:小川英 浅井信之 四十物光男
監督:山本迪夫
郊外の私鉄の踏切で証券会社の社員が電車にはねられ死んだ。
駆けつけたテキサスは、一見刑事のように臆せず調べて回る男に圧倒されるが、その男は東洋日報の北山というベテラン記者だった。
死んだ男とはどうやら顔見知りで、なにかの情報を得ていたらしい。
その情報とは・・・死んだ社員はなけなしの金をはたき、鉄道新線の引かれる予定の土地を買っていて、その土地のことでノイローゼ君だったというが、ボスはこの事件の裏に大きな力が働いていることをかぎとる。
一方、北山は知り合いのバー・ホステスから、問題の土地についての裏情報を提供すると持ちかけられ、そのマンションを訪ねる。しかし。いつの間にか睡眠薬を飲まされ、気付いた時にはホステスはネグリジェ姿でそばで死んでいた。明らかにスキャンダルを作って記者生命を絶とうとする罠であった。
事件の裏に居る何かがいよいよ動き出した様子だが、北山の殺人容疑は晴れず、ボスはやむを得ず彼を逮捕する。
一係の必死の捜査の結果、例の土地は政界の実力者をバックに持つ不動産屋がタダ同然に手に入れたものを、鉄道新線をうたい文句に高額で売り出したが、鉄道は一向に引かれず、結局とりやめになるらしいとのこと、死んだ社員はその証券会社の調査力でそれを突き止めたため「消された」らしいことが判る。
その全てのからくりの裏に居る政界の実力者とは、かつてボスが命がけで追いつめたが、権力の厚い壁に阻まれ逃した男、俗に「箱根の人」と呼ばれる老人だった・・・。
ボスの宿敵、「箱根の人(老人)」との2回目の対決、さらに草薙さんも#77の新聞記者と酷似したキャラクターで登場、大人な雰囲気を醸し出します。
前回の対決は天然痘の感染蔓延を防ぐため、ボスが箱根の人にジーパンを「売る」というショッキングな話でしたが、今回は政治的な力が働いている嘘の宣伝文句で売り出された土地をめぐり、古馴染みの北山記者とボスはその裏に起きた殺人、さらにその土地自体の「嘘」を「真実」にしようと、箱根の人に対決を挑みます。
全面解決とは言えませんが、マイホームを建てる為になけなしの金を出している人々を救うために奔走するボスと北山、そして一係の活躍が描かれる名編です。
ちなみに、マカロニ編から新車なのにもかかわらず酷使されてきたクジラクラウン「70-26」も次回で降板、今回はその後任であるクラウン「97-76」がフライング登場します。しかし、このクラウンの交代が結構時代の移り変わりを見た目一気に進めるような感覚を小生は持っているわけで。さて、「70-26」が退役するスコッチ登場編まで今回の放送が続くのか・・・・!?