◆ 前回の記事と同じ試料の偏光顕微鏡写真です。偏光顕微鏡の原理的なことは省略しますが,この写真を撮影した条件下では,光学的に等方的な領域(分子の並び方がランダム)は赤系色になり,屈折率の大きい方向(セルロース分子の配向方向)が”右斜め上方向”である領域は空青色になっています。
◆ ススキの葉のエッジの長さ方向は”右斜め上方向”です。ススキのエッジ領域は空青色ですからセルロースの分子鎖は葉の長さ方向に配向していると考えてよいでしょう。その結果,ススキの葉は長さ方向には非常に強くなるのです。
◆ ナイフの刃のような構造の刃の長さ方向もほぼ”斜め上方向”に向いているのですが,やはり空青色です。この刃はセルロースとシリカの複合体と考えられます。シリカの光学的性質が筆者にはよいく分からないので明確には言えませんが,刃の長さ方向の強さを高める方向にセルロースとシリカ分子が配向しているということはできます。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭
参考ブログ:高分子-ミクロの世界-
◆ ススキの葉のエッジの長さ方向は”右斜め上方向”です。ススキのエッジ領域は空青色ですからセルロースの分子鎖は葉の長さ方向に配向していると考えてよいでしょう。その結果,ススキの葉は長さ方向には非常に強くなるのです。
◆ ナイフの刃のような構造の刃の長さ方向もほぼ”斜め上方向”に向いているのですが,やはり空青色です。この刃はセルロースとシリカの複合体と考えられます。シリカの光学的性質が筆者にはよいく分からないので明確には言えませんが,刃の長さ方向の強さを高める方向にセルロースとシリカ分子が配向しているということはできます。
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