生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

タカノハススキ(2)エッジの偏光顕微鏡写真

2007-07-14 22:53:32 | Weblog
◆ 前回の記事と同じ試料の偏光顕微鏡写真です。偏光顕微鏡の原理的なことは省略しますが,この写真を撮影した条件下では,光学的に等方的な領域(分子の並び方がランダム)は赤系色になり,屈折率の大きい方向(セルロース分子の配向方向)が”右斜め上方向”である領域は空青色になっています。
◆ ススキの葉のエッジの長さ方向は”右斜め上方向”です。ススキのエッジ領域は空青色ですからセルロースの分子鎖は葉の長さ方向に配向していると考えてよいでしょう。その結果,ススキの葉は長さ方向には非常に強くなるのです。
◆ ナイフの刃のような構造の刃の長さ方向もほぼ”斜め上方向”に向いているのですが,やはり空青色です。この刃はセルロースとシリカの複合体と考えられます。シリカの光学的性質が筆者にはよいく分からないので明確には言えませんが,刃の長さ方向の強さを高める方向にセルロースとシリカ分子が配向しているということはできます。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭
参考ブログ:高分子-ミクロの世界-

タカノハススキ(1)エッジの顕微鏡写真

2007-07-14 22:18:21 | Weblog
 タカノハススキを庭の片隅に植えました。ところどころ鷹の羽のような薄黄色の横断筋模様が入っています。ススキについて一般的に言えることですが,ススキのエッジに沿って先端に向けて指を滑らせた場合はあまり抵抗はありません。しかし,逆方向に滑らせるとざらざらして抵抗があります。もちろん強くこすると指を切ってしまいます。
 この写真はこのススキのエッジの顕微鏡写真です。スケールバーは0.1mmです。0.2mmくらいのナイフのようにとがった刃がエッジから突き出していますこれでは指を切るのも当然です。
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白妙菊(4)花芯周辺-超マクロ写真-

2007-07-14 21:38:36 | Weblog
 白妙菊の花芯の周辺領域に見られる構造です。この時期の白妙菊の雄しべと雌しべが朝顔などのように一見したところはっきりしません。先端が何個かに分かれているので雌しべなのでしょうか?そうですと,棒状の構造は花柱,先端は柱頭ということになります。
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