生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

カイガラムシ?(3)全身像(上側より)-超マクロ写真-

2007-07-20 17:19:46 | Weblog
◆ カイガラムシ(?)の取り付いた小枝をそって切り取り,そのままビニール袋に入れて身柄を確保!放置していたら「綿の家」から抜け出してきました。そのままですと何日でも生きています。もちろん動き回っては写真は撮れません。そこで止むを得ず?!ドライヤーをかけて頓死してもらいました。
◆ 写真はその全身を示しています。2枚の写真をパノラマ写真作成ソフトを使ってつなぎました。”綿”は体の表面にところどころ残っていますが,ほとんど綺麗に?とれています。綿の家の中から逃げ出す際,当然ですが綿と一緒では動きにくいのですっぽり抜け出してきています。
◆ このような形の虫が綿の中からでてくるとは思ってもいませんでした。全体が甲殻で覆われているようです。
ミクロラボ Π(パイ)  ポリ亭
参考ブログ:高分子-ミクロの世界-(Yahooブログ)

カイガラムシ?(2)吐き出す綿-マクロ写真-

2007-07-20 16:55:25 | Weblog
◆ 写真はカイガラムシ?が吐き出した繊維です。白く見えたものは粉ではなく,糸状です。吐き出した細い繊維が絡まって”綿”のようになり,身の回りと小枝に付着しています。カイガラムシは”綿”でくるまれた安泰な「我が家」に落ち着き,あまり動き回ることもなく,樹液を吸い取っているようです。このムシが取り付いた小枝はその年はもちろん花をつけることはないので,切り取るしかありません。
ミクロラボ  Π(パイ)  ポリ亭

カイガラムシ?(1)棲息の状態-マクロ写真-

2007-07-20 16:41:27 | Weblog
◆ 梅雨末期のこの頃,大発生したこの虫はカイガラムシでしょうか?昨年も発生しておおいに樹木に害をもたらしました。晴れ間を見ては,連日のようにムシの棲息しているあたりに局所的に殺虫剤を噴霧しましたが,なかなか駆除しきれません。このムシのついていた小枝を切り取っても,次の日になるとまた別の枝に取り付いています。全身を綿でくるんで身を守っているので,いったん取り付かれると駆除はなかなか厄介です。放置しておいた昨年は,むくげが全く開花しませんでした。
◆ 写真は小枝に取り付いている状態のものです。小枝ごとそっと切り離して撮影しました。全身を綿でくるんでおり,形も全く分からないくらいです。目と思われる黒点がかすかに見えます。時々綿を引きずって動いています。これでは殺虫剤の噴霧がかかっても身は安泰なのではないでしょうか。
◆ 殺虫剤を勢いよく噴霧したり,枝をたたくなど強い刺激を与えると,驚くべきことに綿を脱ぎ捨てて数十センチメートルもジャンプして遁走します。全く蚤も顔負けです。
◆ 結局,薬の大量散布以外には,このムシの取り付いて小枝を片っ端から切り取って焼き捨てるしかないことが分かりました。
ミクロラボ Π(パイ)  ポリ亭