生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

ツユクサ(2)飾りおしべ(その1)-超マクロ写真-

2007-10-24 14:03:05 | Weblog
◆ 花びらに一番近いところにある3本の飾り雄しべの中の1本の写真です。葯は十字型をしており中央付近には赤っぽい粒々があり,いかにも花粉を持っているような黄色の粒々をつけた突起も生えています。この雄しべは花粉を作らないので「飾り雄しべ」と言われています。花粉を作らないので省エネにはなるし,しかも虫を誘い込もうとする騙しのテクニックです。この部分に虫が入り込もうとすると,先端の花粉を持っている雄しべに接触することになり,それを他の花に持って行ってもらおうというわけです。
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関連ブログ:高分子-ミクロの世界-

ツユクサ(1)全体像

2007-10-23 11:32:02 | Weblog
◆ 散歩の途中,堤防の草むらや田んぼの水路にツユクサが花をつけています。その澄んだ青色は美しい。見るからにはかなげな感じはしますが,生活力はなかなかたくましいようです。
◆ 花は構造はなかなか複雑です。花は折りたたまれた2枚の包葉から出てきます。特徴的な青色の花びらが左右に広がり,その下には小さい白色の花びらがついています。
◆ 雌しべは1本,長い花柱で前方に突き出ています。雄しべは6本あります。その中の花粉を持っている2本は,雌しべの花柱と同じくらいの長い花糸で前方に突き出しています。短い花糸の先に十字型の葯をつけた3本の雄しべは黄色でよく目立ちますが,花粉は作らない飾り雄しべです。その中間にY字型の雄しべがあります。
◆ ツユクサは,花粉は作らないのによく目立つ飾り雄しべで虫を誘い込み,虫に花粉を食べられることなく花粉を付着させたうえ次の花に運んでもらうとか・・。なかなかのしたたか者です。
◆ それぞれの雄しべと雌しべの超マクロ写真を次回から載せます。
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関連ブログ:高分子-ミクロの世界-
参照:したたかな植物たち(多田多恵子著,SCC)




コスモス(5)雄しべ-超マクロ写真-

2007-10-22 11:58:14 | Weblog
 これもコスモスの花芯から伸びてきた雄しべです。こげ茶色の”鞘”に納まっています。コスモスの花をみたとき点々と茶色に見えるのは,この雄しべの”鞘”でしょう。
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コスモス(2)花芯-超マクロ写真-

2007-10-20 22:04:41 | Weblog
 コスモスの花芯の写真です。五角形のような形のものは何と称するるのか分かりませんが,五つに分かれている嚢のようです。五つに分かれて中から雄しべと雌しべが出てくるのでしょう。形が五角形ですから丸い鉛筆のようには六方充填はできませんが,なるべく隙間が無いように充填されています。
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日々草(4)雌しべと雄しべ-超マクロ写真-

2007-10-19 14:40:03 | Weblog
 日々草の内部の別の写真です。前々回の記事に載せた写真に比べて雌しべの形がずいぶん違って先がとがったスプーンのような形です。傘のような形の雄しべは前々回の写真と同様です。この写真は夏前に撮ったものです。雌しべの形が季節によって異なるのか,たまたま両方の写真が撮れたのか,まだ確かめていません。
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日々草(3)雌しべと雄しべ-超マクロ写真-

2007-10-19 14:33:38 | Weblog
 日々草の内部の先端領域の顕微鏡写真です。傘のような形をした雄しべが雌しべの先端部を包み込むようにしています。雄しべの表面には球状の微細な花粉が落ちこぼれんばかりの状態で付着しています。雄しべや雌しべが右上端部の孔から顔を出しているのを見たことはありません。
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