正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

置き時計のケーシング、モバード手巻き、ミドー自動巻きを修理

2011年06月16日 | 時計修理
今日は朝から雨みたいです。
今日は久しぶりに1時頃からお休みを頂戴します。家族サービスの時間にしたいとおもいます。

 昨日の修理です。
昨日の修理は昔の時計ばかりで難しい修理になりました。
最初はおととい修理した置き時計です。テンプも良く振って時間もほぼ時間通り動いていたのでケーシングしました。
ケースも趣きのある良いケースだと思います。
もうしばらく時間を見て調整しご連絡しようと思います。鐘の音は良い音がします。



次のクロックはアメリカの自由の女神の限定時計です。
トルクを高くするための使われているゼンマイの左右の部品からちょっと怖さがにじみ出ています。ここまでゼンマイを引っ張るには結構力いるでしょうね。
近日中に修理予定です


次はモバードの手巻き時計です。ゼンマイが切れいていて分解掃除、ゼンマイ交換です。ゼンマイは注文中で入荷してきたら交換してタイミングの調整をする予定です。
M様からのお預かりで機械に345と刻印がありました。


機械の地板の変色からすると綺麗な文字盤でした。

 次もかなり昔のハーフローターのミドーの機械です。
N様からのお預かりです。
ゼンマイが巻けず自動巻きの機構の調子も悪く苦戦する修理を始める前から感じていました。
少しずつばらしていってスケッチ、写真を撮って不具合の箇所を点検しながらの修理でした。
コハゼのバネが変形してちゃんとした位置に入っていなく、バネの形修正、自動巻き機構のラチェットの座も効いていなく新しく作って収めました。
それがなかなか思うような形に作れず、作って入れては点検してまた新たに作っての繰り返しでした。
微妙な位置に置かないと駄目で少しでも高さが出ると歯車にかんでしまい、低いとバネの役目をしなくなってしまいます。
何とか自動巻き、手巻きが出来るようになって時間の調整も終わってケーシングしました。
この2個の修理でいつもと同じくらいの時間になってしまいました。


アンティークの時計の修理は難しいです。アンティークの時計を専門に修理しているN先生は凄いと改めて思いました。

明日また修理残業で頑張ります。