正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

フォルティス、セイコーAGS、オメガ、ロレックスを修理しました

2011年10月17日 | 時計修理
昨日の堺祭りは天気も良くここ最近では一番人が多かったんではないでしょうか?
良いお祭りだったみたいです。

お店も電池の交換のお客様が多く感じました。
修理ですが、閉店間際からの開始になってしまいました。
始めはおととい修理したロレックスの最終タイミング調整とケーシングです。
修正完了しワインディングの機械にかけて自動巻の調子を見てみようと思います。

分解掃除です。
K様からのお預かりのフォルティスです。定期点検で機械の調子は少し遅れ目でしたが油も問題ない状態でした。
分解掃除、タイミング調整、ケースバンドの洗浄です。
機械はETA2824キャリバーでした。
自動巻機構の油もまだ少しですが残った状態でした。
調整も終えてこれもワインティングの機械で回っています。


短針の夜光に割れが見られました。


セイコーAGSF様からのお預かりです。機械は曜日付きの5M23キャリバーです。
3年くらい前に充電池だけ交換していましたが持ちが悪くなっての不具合で分解掃除を依頼されました。
分解掃除、バンドの洗浄と充電池も新しいものに交換しました。
消費電流0.70μAで順調に動いてくれています。



次はオメガシーマスタープロフェッショナルです。
オメガ1120キャリバー。
ゼンマイは大丈夫だったのですが、ゼンマイを巻いても時計が動かない状態でした。
分解していき原因を探しました。
コハゼを引っ張ってゼンマイを完全に戻してからの分解なのにまだ香箱に力が残っていました。
慎重にばらして、原因発見。香箱のふたが開いた状態になっていて地板にふたがすれて力がうまく伝わらなくなっていたんだと思います。
きちっと〆て分解掃除をしてタイミングの調整をしてケーシング。
これもいまワインディングの機械で回っています。



最後はロレックスです。K様からのお預かりの婦人物のSW10ポイントです。
ケースバンドの仕上げと分解掃除を依頼されました。
キャリバーは2135
良い機械です。
テンプの受けについているアガキを調整するネジが出ていてテンプのアガキが大きくなっていてちょっとあせりましたが調整して完成。
たぶんテンプを超音波で洗ったときにネジが締まっていったんだと思います。
後は問題なく修理を終えました。
今日タイミング調整をして終了です。




最近ですが、機械式の分解掃除の方法を少し変えました。
シャーレでばらした部品を手洗いしてから地板にテンプを取り付けて洗浄機にかけていたのですが、テンプだけ別にビーカーに入れて超音波の洗浄機で洗うようにしています。


今日もロレックスの修理を一つ予定しています。
頑張ります。