深ぶかと瀞のあおきに晩夏光
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5年ほど前だが奥只見に一泊吟行をした
只見ダムのためにできた深い静かな瀞があった
山の日暮れは早い
音のない青い緑のなかに深く深く
日差しが沈んでいくさまは
幻想的でさえあった
悲鳴にも怒涛にも聴く夏怒涛
夏の大きな波頭は人によってさまざまに感じる
思い出、記憶の中にたくさんの事象がある
悲鳴や怒声
尼酸っぱい記憶もある
波の音は悲鳴にも怒声にも
また時には歓喜の雄たけびにも聞こえてくる
蝉の殻無双自在に根の走る
私は「走り根」が興味深い
樹種や土地柄によってその姿はさまざまだが
同じ形はひとつとしてない
その生命力は無双無敵、加えて自在である
どのように乾いた土であろうとも水の匂いを嗅ぐわける
蝉の殻が走り根にあったりすると
生命の広がりと輪廻の理を感じぜざるを得ない
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5年ほど前だが奥只見に一泊吟行をした
只見ダムのためにできた深い静かな瀞があった
山の日暮れは早い
音のない青い緑のなかに深く深く
日差しが沈んでいくさまは
幻想的でさえあった
悲鳴にも怒涛にも聴く夏怒涛
夏の大きな波頭は人によってさまざまに感じる
思い出、記憶の中にたくさんの事象がある
悲鳴や怒声
尼酸っぱい記憶もある
波の音は悲鳴にも怒声にも
また時には歓喜の雄たけびにも聞こえてくる
蝉の殻無双自在に根の走る
私は「走り根」が興味深い
樹種や土地柄によってその姿はさまざまだが
同じ形はひとつとしてない
その生命力は無双無敵、加えて自在である
どのように乾いた土であろうとも水の匂いを嗅ぐわける
蝉の殻が走り根にあったりすると
生命の広がりと輪廻の理を感じぜざるを得ない