送り梅雨腑分けのやうな形見わけ
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梅雨明けの近い頃になると
残りの雨を使い切るかのように
激しい雨に風
時には雷鳴に稲光があったりする
こんな中、故人の遺品を整理している
形見分けを選んだりもするが
なかなか捗るというものでもない
万緑に頭を抜ひて摩崖仏
夏のトレッキングは辛いが
夏ならではの達成感もある
万緑のなかを進む
標高が高いのと木立のつくる緑陰が涼しい
突然視界が大きく開ける
見上げるとそこには巌まるごとの仏様
むずる嬰々夏座布団の薄締めり
生後間のない赤ん坊がむずっている
泣くわけでもないのだが非常に不機嫌だ
扇風機はまわっているが気温も湿度も高い
寝かされている座布団が湿っているのかもしれない
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梅雨明けの近い頃になると
残りの雨を使い切るかのように
激しい雨に風
時には雷鳴に稲光があったりする
こんな中、故人の遺品を整理している
形見分けを選んだりもするが
なかなか捗るというものでもない
万緑に頭を抜ひて摩崖仏
夏のトレッキングは辛いが
夏ならではの達成感もある
万緑のなかを進む
標高が高いのと木立のつくる緑陰が涼しい
突然視界が大きく開ける
見上げるとそこには巌まるごとの仏様
むずる嬰々夏座布団の薄締めり
生後間のない赤ん坊がむずっている
泣くわけでもないのだが非常に不機嫌だ
扇風機はまわっているが気温も湿度も高い
寝かされている座布団が湿っているのかもしれない