竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

はらからの間合いのちぢむ初盆会 流伴

2017-06-11 | 
はらからの間合いのちぢむ初盆会





故人の一周忌、三回忌などは身内外の人もみえるが
初盆会はほとんどが身内である

日頃は疎遠の兄弟姉妹が
故人を偲びながら様々な話で盛り上がる

こんな身内の距離を近づけるのも仏様の功徳だと云われる
つくずくありがたいことだと思う



羽化のごと上掛けを蹴る子の素足



真夏の寝苦しい夜
小さな子供たちも同じである
気付くと蒲団を剥いで両の素足は畳の上だ
子供の成長を感じる一瞬でもある
羽化のようだとは大げさかな

焦げ痕のあの日のままに蟬時雨


熱暑のあの8月の空は炎熱に燃えた
大空襲、原爆、B29の爆音
彼の地には亡くなった人の影が焼き付いた石が保存されている
蝉の声が焦げたように聞こえるのは
あながち気のせいだけではないだろう