草の実や空しく土と成るばかり 闌更 「半化坊発句集
名も知らぬ草、名も知らに実
咲いた花も実も知られることはほとんどない
知らず咲知らず実をつけ知らず落ちる
はかなく土になるばかり
それだけのことだが嫁層でなかなか詠めない
(小林たけし)
【草の実】 くさのみ
◇「草の種」 ◇「草の実飛ぶ」
秋草の実。概してあまり目立たないが、殻がはじけて実が飛んだりするものもある。中には手にとって愛でてみたいものもあり、秋季に実を結ぶことが多い草木類の実りをとらえた語。
例句 作者
実をつけてかなしき程の小草かな 高浜虚子
通夜に来る人みな草の実をはらひ 宮井港青
実をこぼしきつたる草の天を指す 坂本京一
草の穂に実が入り一日海濁る 沢木欣一
武蔵野や名もなき草が実をこぼす 真田風来
実をつけてかなしき程の小草かな 高浜虚子
通夜に来る人みな草の実をはらひ 宮井港青
実をこぼしきつたる草の天を指す 坂本京一
草の穂に実が入り一日海濁る 沢木欣一
武蔵野や名もなき草が実をこぼす 真田風来