佳きことの予感新米塩むすび 水野二三夫
新米の塩むすび
海苔も具も何もいらない、塩だけこその味わい
佳き事はもうすでにそこにあるのだが
まさまだこれでは済まされない
ずーっと佳きことが続くような気がしてくる
(小林たけし)
【新米】 しんまい
◇「今年米」(ことしまい)
今年収穫した米。早稲種は早い所で7月下旬から出荷が始まる。新米が出回ると、去年の米は古米となる。生活実感として白くふっくらと炊き上がったご飯とそのおいしさがイメージされる。
例句 作者
きらきらと陸奥の国より今年米 柏田浪雅
まぶしきを神に捧げる今年米 徳永髙男
パリに住む娘に送りけり今年米 吉田飛龍子
何回も掬うては見る今年米 加藤宵村
味噌あらば佳し炊きたての今年米 西條泰弘
新米に麦すこし入れ仲良きかな 高木一惠
新米の光受胎は告知され 松澤龍一
新米の粥透きとおる漆椀 廣川昂臣
新米の青味挫折の色ならむ 中山皓雪
きらきらと陸奥の国より今年米 柏田浪雅
まぶしきを神に捧げる今年米 徳永髙男
パリに住む娘に送りけり今年米 吉田飛龍子
何回も掬うては見る今年米 加藤宵村
味噌あらば佳し炊きたての今年米 西條泰弘
新米に麦すこし入れ仲良きかな 高木一惠
新米の光受胎は告知され 松澤龍一
新米の粥透きとおる漆椀 廣川昂臣
新米の青味挫折の色ならむ 中山皓雪