城門に銃弾の跡青嵐 服部伶子
城址の散策に城門の銃痕を発見した
おりからの南風に青葉が大きく揺れる
一気に時空をこえて城のさわめきを共有する
(小林たけし)
【青嵐】 あおあらし(アヲ・・)
◇「風青し」 ◇「青嵐」(せいらん)
初夏の青葉のころに吹きわたる爽やかなやや強い風のこと。「夏嵐」とも。概ね南寄りの風である。「せいらん」とも読むが「晴嵐」と紛らわしいので「あおあらし」と読まれることが多い。同じ南の風でも「南風」(みなみ・はえ)の方が生活に密着した語であると言える。
例句 作者
とまり木に老いける鷲や青嵐 水原秋櫻子
なつかしや未生以前の青嵐 寺田寅彦
カルメンの振り向く視線青嵐 小髙正子
下京を過ぎてしばらく青嵐 桂信子
光芒としての蛇口や青嵐 永井江美子
切符ふと落すメトロの青嵐 榎本愛子
四方みな山見ゆ二階青嵐 境初子
壮行の日もよ鎮守の青嵐 鈴木節子(道標・俳句人)
夏嵐机上の白紙飛び尽す 正岡子規
とまり木に老いける鷲や青嵐 水原秋櫻子
なつかしや未生以前の青嵐 寺田寅彦
カルメンの振り向く視線青嵐 小髙正子
下京を過ぎてしばらく青嵐 桂信子
光芒としての蛇口や青嵐 永井江美子
切符ふと落すメトロの青嵐 榎本愛子
四方みな山見ゆ二階青嵐 境初子
壮行の日もよ鎮守の青嵐 鈴木節子(道標・俳句人)
夏嵐机上の白紙飛び尽す 正岡子規