六月の富士よく見えてこころに師 火野保子
梅雨月 六月
なんとも物憂い季節でもあるのだが
ふと懐旧の蘇る月でもある
作者は富士山の眺望の良い六月のこの日
ふと師を思ったという
六月 富士 師 取り合わせが遠いようで響いている
(小林たけし)
【六月】 ろくがつ(・・グワ・・)
6月は俳句の上では仲夏になる。緑も深まり、夏らしさが目について来ると同時に梅雨入りの時期でもある。
例句 作者
六月が来てだらだらと物を食う 田中朋子
六月とは遠くの牛の傾きなり 塩野谷仁
六月のしあわせ集む孫の婚 松本夜誌夫
六月のピアノを置いて嫁ぎゆく 松岡耕作
六月のメタセコイアの雀たち 崎元風骨
六月の女すわれる荒筵 石田波郷
六月の母の真珠の重かりき 小川葉子
六月の沼に浮かびし杭の先 福島知子
六月が来てだらだらと物を食う 田中朋子
六月とは遠くの牛の傾きなり 塩野谷仁
六月のしあわせ集む孫の婚 松本夜誌夫
六月のピアノを置いて嫁ぎゆく 松岡耕作
六月のメタセコイアの雀たち 崎元風骨
六月の女すわれる荒筵 石田波郷
六月の母の真珠の重かりき 小川葉子
六月の沼に浮かびし杭の先 福島知子