竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

六月の富士よく見えてこころに師 火野保子

2021-06-26 | 今日の季語


六月の富士よく見えてこころに師 火野保子

梅雨月 六月
なんとも物憂い季節でもあるのだが
ふと懐旧の蘇る月でもある
作者は富士山の眺望の良い六月のこの日
ふと師を思ったという
六月 富士 師 取り合わせが遠いようで響いている
(小林たけし)


【六月】 ろくがつ(・・グワ・・)
6月は俳句の上では仲夏になる。緑も深まり、夏らしさが目について来ると同時に梅雨入りの時期でもある。


例句 作者

六月が来てだらだらと物を食う 田中朋子
六月とは遠くの牛の傾きなり 塩野谷仁
六月のしあわせ集む孫の婚 松本夜誌夫
六月のピアノを置いて嫁ぎゆく 松岡耕作
六月のメタセコイアの雀たち 崎元風骨
六月の女すわれる荒筵 石田波郷
六月の母の真珠の重かりき 小川葉子
六月の沼に浮かびし杭の先 福島知子
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