玄海の潮に切り込む飛魚の翅 尾崎青磁
玄界灘の激しい波頭に
頭からつっこんでいく飛魚を観て
作者はその姿を切り込んでいくように感じたのだ
確かにあの輝くしろがねは刀剣のようだ
(小林たけし)
【飛魚】 とびうお(・・ウヲ)
◇「とびら」 ◇「つばめ魚」 ◇「あご」
トビウオ科の魚で種類が多い。体長30cm位の紡錘形で、背部は群青色、腹は銀白色。強大な胸鰭(むなびれ)を使い海面を滑空する。300mを一飛びすることもあるという。初夏に産卵する。九州では飛魚をアゴと呼ぶ。
例句 作者
飛び魚しきりに飛びて壱岐遠し 森田 峠
飛魚の飛ぶしろがねや熊野灘 宇多喜代子
飛魚が飛ぶ円盤の海の上 島村 正
眼帯をして飛魚を喰つてゐる 大石雄鬼
飛魚は孤の混みあう映像繰り返し 岩佐光雄
飛魚を焼き草原を失なえり 津沢マサ子
飛び魚しきりに飛びて壱岐遠し 森田 峠
飛魚の飛ぶしろがねや熊野灘 宇多喜代子
飛魚が飛ぶ円盤の海の上 島村 正
眼帯をして飛魚を喰つてゐる 大石雄鬼
飛魚は孤の混みあう映像繰り返し 岩佐光雄
飛魚を焼き草原を失なえり 津沢マサ子