半身を空へのりだし袋掛け 片山由美子
おそらくは実景をみての即吟だろう
まざまざと絵画のようにその景が浮かぶ
活躍している作者の初学の作品とうかがえる
(小林たけし)
袋掛】 ふくろかけ
【子季語】
果物の袋掛
【解説】
夏に実った果実を、害虫や鳥から守る為に、紙で作った袋をかぶせること。枇杷、桃、梨、林檎、葡萄などに行う。
例句 作者
手の範囲脚立の範囲袋掛 山下美典
袋掛来世はどこで袋掛 星野明世
袋掛山腹かけてすゝみをり 清崎敏郎
裏富士を仰ぎて桃の袋掛け 大橋和子
黒潮の沖が雲呼ぶ袋掛 岩崎洋子
梨畑の女ばかりの袋掛 長谷川浪々子
波音のけふのびやかに袋掛 赤尾冨美子
海光に遠近のあり袋掛 岩本多賀史
父も見し樹上の山河袋掛 竹鼻瑠璃男
手の範囲脚立の範囲袋掛 山下美典
袋掛来世はどこで袋掛 星野明世
袋掛山腹かけてすゝみをり 清崎敏郎
裏富士を仰ぎて桃の袋掛け 大橋和子
黒潮の沖が雲呼ぶ袋掛 岩崎洋子
梨畑の女ばかりの袋掛 長谷川浪々子
波音のけふのびやかに袋掛 赤尾冨美子
海光に遠近のあり袋掛 岩本多賀史
父も見し樹上の山河袋掛 竹鼻瑠璃男