竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

半身を空へのりだし袋掛け 片山由美子

2021-07-05 | 今日の季語


半身を空へのりだし袋掛け 片山由美子

おそらくは実景をみての即吟だろう
まざまざと絵画のようにその景が浮かぶ
活躍している作者の初学の作品とうかがえる
(小林たけし)



袋掛】 ふくろかけ
【子季語】
果物の袋掛
【解説】
夏に実った果実を、害虫や鳥から守る為に、紙で作った袋をかぶせること。枇杷、桃、梨、林檎、葡萄などに行う。

例句 作者

手の範囲脚立の範囲袋掛 山下美典
袋掛来世はどこで袋掛 星野明世
袋掛山腹かけてすゝみをり 清崎敏郎
裏富士を仰ぎて桃の袋掛け 大橋和子
黒潮の沖が雲呼ぶ袋掛 岩崎洋子
梨畑の女ばかりの袋掛 長谷川浪々子
波音のけふのびやかに袋掛 赤尾冨美子
海光に遠近のあり袋掛 岩本多賀史
父も見し樹上の山河袋掛 竹鼻瑠璃男