
月見草黒部の水をやさしくす 宇咲冬男
月見草の咲きようは
だれをも優しくしてくれる
作者はひとたび荒れれば凄まじい黒部の川までも
月見草がやさしくしているのだという
だれしも頷く断定だ
(小林たけし)
【月見草】 つきみそう(・・サウ)
◇「待宵草」(まつよいぐさ) ◇「大待宵草」 ◇「宵待草」(よいまちぐさ)
南アメリカ原産のアカバナ科の多年草で、夏の夕方、白い四弁の花を付け翌日、しぼむと紅変する。観賞用として栽培されてきたが、最近ははあまりみかけなくなった。現在この名で呼ばれているのは、南米原産の待宵草、あるいは大待宵草で、海辺や川原に広く帰化している。こちらの方は鮮やかな黄色の花である。
例句 作者
紀の海に一筋の潮月見草 大嶽青児
眼鏡購いぬ海が続いて月見草 和知喜八
砂丘はなるる月のはやさよ月見草 大須賀乙字
英学の夢聴くミルン月見草 船矢深雪
躬のどこか滅びの色に月見草 河野多希女
軍港の眠り足りない月見草 川辺幸一
逢へなくば眼つむる癖や月見草 髙橋あや子
B型の月見草なり残生も 佐藤琳子
紀の海に一筋の潮月見草 大嶽青児
眼鏡購いぬ海が続いて月見草 和知喜八
砂丘はなるる月のはやさよ月見草 大須賀乙字
英学の夢聴くミルン月見草 船矢深雪
躬のどこか滅びの色に月見草 河野多希女
軍港の眠り足りない月見草 川辺幸一
逢へなくば眼つむる癖や月見草 髙橋あや子
B型の月見草なり残生も 佐藤琳子