竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

抱かれるごと高階に虹を見る 寺井谷子

2021-07-27 | 今日の季語

抱かれるごと高階に虹を見る 寺井谷子

何か期待の予感
高階は高層マンションあるいはホテルのような非日常の空間は
そうしたところで見る虹はいつもよりずっと近い錯覚に陥ってみえる
足が地に着いていない分だけ心身が浮いている
作者はそれを抱かれるごとくと表意した
(小林たけし)


【虹】 にじ
◇「朝虹」 ◇「夕虹」 ◇「二重虹」(ふたえにじ)
夏、夕立の後などに特に多く見られることから夏の季語とする。大気中に浮遊している水滴によって太陽光が分散されて生じるもので常に太陽の反対側に見られる。まれにその外側に色の配列が逆の副虹が見えることがある。俗に朝虹は雨、夕虹は晴れと言われる。

例句 作者

新しき家はや虻の八つ当り 鷹羽狩行
朝の虹ひとり仰げる新樹かな 石田波郷
残りいる夕べの虹のレクイエム 安田詩夏湖
水使ひ虹樂します老園丁 伊達天
潰(く)えし半身虹もて補完せり吶喊 竹岡一郎
濁り世のゆふべに薄き虹かかる 関洋子
片虹や首の根ふかくしめりをり 佐怒賀正美